第三十五章の嘘 ページ35
「そういえば、彩葉...じゃない、詩乃さんは何をお悩みだったのですか?」
「え、お悩みって...何がですか?」
「先ほどおっしゃっていたではないですか。恋愛面で悩んでおり、心に隙があったと。」
小生の言葉を聞いて、思い出したように、徐々に表情が変わる。それに合わせて顔もほんの少しだけ、赤くなる。
「え、あ、あぁそれですか。フフッ、大したことではないですよ。ただ...ちょっと好きな人に振り向いてもらえないというだけで。」
好きな人。
慣れないその言葉に、思わず言葉を失い、彼女を見つめてしまう。
そうだ、彼女の話もあってすっかり忘れていたが、小生は目の前の彼女に恋をしているのだった。
「....ッ...!」
「え、なんで先生、じゃない、幻太郎さんが顔赤くしてるんですか。」
「...いえ、こちらも大したことではないので、お気にせず。」
意識した途端、顔に熱が集まるのがよくわかる。
正直、子供みたいだ、とも思った。
あってまだ少ししか経っていない彼女を、好きになってしまうなんて。
でも、なってしまったからには、仕方がないだろう。
今となっては彼女のちょっとの仕草でも愛おしいと思うほどになっているのだから。
だからほど、彼女の好きな人というのは気になってしまうものである。
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桜月花(プロフ) - チックルさん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません!ありがとうございます!私の書き方はどうにもクセがあるようなので、そう言っていただけるのは本当に励みになります!ぜひ、他作にも目を通していただき、感想をいただければ幸いです!これからもよろしくお願いします! (2019年4月7日 17時) (レス) id: 8714acda80 (このIDを非表示/違反報告)
チックル - (文字数の問題で上にきました。すみません汗)これからもたくさんお話書いていってほしいです!頑張って下さい。応援しています。 (2019年4月1日 9時) (レス) id: 22d491e084 (このIDを非表示/違反報告)
チックル - 初めまして。お話読ませていただきました!今朝読み始めたのですが、続きが気になりすぎて一気に最終話まで読んでしまいました…!こういう物語性のある創作小説が大好きですし(個人的に)話の運び方も上手だなぁと思いました(*'▽'*) (2019年4月1日 9時) (レス) id: 22d491e084 (このIDを非表示/違反報告)
桜月花(プロフ) - CareeeNさん» あ、あ、ありがとうございます!!()語彙力消失するほどまで言っていただけて嬉しいです!これからもよろしくお願いします! (2019年3月31日 22時) (レス) id: ab99525799 (このIDを非表示/違反報告)
CareeeN(プロフ) - これは…凄いです!!!!神ですかー!!?ほんとに凄い…←語彙力無くてすみません (2019年3月29日 11時) (レス) id: 79b4e93acf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜月花 | 作成日時:2019年1月5日 21時