お遊戯 (ページ3)

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お遊戯 3 ページ3

何故、俺は先輩の制服を脱がしているのだろう。

急展開にしても程があるのではないか。

交際というものは、デートする中で手を繋いでみたり、接吻をしてみたり。

そういう段階を経てから交接に及ぶものだ、と俺は心得ているつもりだった。

それとも、俺が知らないだけで、段階をすっ飛ばすのが望ましいのだろうか……？

……いや、無い。そんなことあってたまるか。

というか。

中「せんぱ……いのちゃん。俺、まだお返事を貰っていないんですが」

伊「お返事？あ～……後で、ね？今は、こっちが先だよ」

どうも煮え切らないが、今は流される他無いようだ。

そうこうしている間に、手間取りながらも段々と、先輩の身体が露になってきていた。

――白くて、細い。

やっぱり女の子じゃないのかと思ってしまうけれど、その幻想をぶち壊してくれるものが、ちゃんとある。

伊「ちなみにさ、男同士のヤり方、分かる？」

中「……いえ」

伊「ここに挿れるんだよ」

触ってごらんよ、とでも言いたげにこちらに背を向けた先輩は、机に手をついて腰を曲げる。

伊「流石に後は分かるでしょ？思うがままに俺を犯してよ」

中「……学校、なのに」

その華奢すぎる腰に手を回し、引き寄せる。

伊「ご不満がおありで？」

中「……」

何が厄介か、と言えば。

この先輩、言動も仕草も、1文字足らず、指先に至るまで、全てが色っぽいのである。

つまる所、どうしても身体は素直に反応してしまう訳で。

伊「ご不満なのは、口だけ、みたいだね？」

中「貴方が誘ってくるからでしょう……」

伊「そりゃあ、どうも」

中「褒めてないですから」

一瞬の、静寂。

その後で、

伊「ねぇ」

早く、とまでは言わない。

――嫌でも分かる程に、切り替わっていた。