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暗闇が支配する8人の仕事場
そこに誰かが入ってきた
長い髪がふわりと舞う
その人物は机の引き出しを開けて何かを探している
tk「お探しのものはないよ。
懐中時計は皆持ち帰っているから」
その時、高木の声がし部署に電気が灯った
その人物は眩しそうに茶色の瞳を細める
tk「ここで何してるの、輝」
高木はクロック・ガンをその人物に向けて立っていた
『え…あなたとは初めましてじゃ?』
tk「そんなんで俺を騙せると思った?
残念、俺は騙せないよ」
高木は1歩踏み出す
tk「全く…しのに協力してもらってここに乗り込むのが作戦だったって言うわけね。
まんまと騙されて乗り込ませちゃたよ」
『どう言うことなの?』
高木は歩みを止める
tk「気づかない?
自分の中から流れるノイズ音。
…俺は輝からしかそのノイズ音を聞いたことないんだよ」
そこまで言うと高木は自分が倒されていることに気がついた
気がついたが、遅い
頭を床に強打し、顔を苦痛で歪める
その瞬間に、茶色の髪がふわりと舞い、自分の上に座っているのがわかった
『なんだ、気づかなかったよ』
自分を覗き込む青と紫の瞳に高木は確信を得た
tk「やっぱ輝じゃん」
hr『久しぶり、元気してた?』
輝は揚々と聞く
tk「わざわざ敵陣地に攻めてきて何の用?」
hr『冷たいね〜。
せっかく生みの親に会えたのにさ』
輝はグイッと近づく
hr『僕から生まれた唯一の人間型バグ、雄也。
僕の力…返してよ』
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作者名:慧jump | 作者ホームページ:http://wakabassl
作成日時:2021年12月6日 13時