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山田 涼介side
tk「…これ、伊野尾くんにも言っていないんだけど」
いのちゃんを送った後、高木が口を開く
tk「俺、喜びがわからないんだ」
ym「…薄々勘づいてた」
tk「だろうね。
…喜びの怪盗、輝から生まれたバグなのにわからないんだ。
しかも、俺が生きてる限り紅葉に喜びが供給される…そんなの嫌なんだ」
ym「いいじゃん」
俺はボソッと言う
ym「喜びをわかろうとしてるのはいいと思うよ。
俺たちが高木に喜び教えてあげるからさ」
高木はニコッと笑う
tk「…山田、俺がバグとして覚醒したらさ」
ym「わかってる、俺が削除する」
tk「あとさ、山田が削除するってこと誰にも言わないでね。
特に伊野尾くんにはさ」
ym「だろうね。
いのちゃんが半狂乱になって詰め寄ってきそう」
tk「はは」
高木が笑う
釣られて俺も笑った
tk「あれ…圭人?」
ym「え?」
一瞬ドキッとする
tk「あ…ごめん。
山田の隣に圭人が座ってるのが見えたんだけど」
…実際座ってるんだけど
tk「圭人も祝ってるのかな。
俺がしっかり未来を見据えたことに」
kt『うん、もちろん』
ったく…
俺たちはそのまま俺の家へと向かって行った
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作者名:慧jump | 作者ホームページ:http://wakabassl
作成日時:2021年12月6日 13時