10-2 ページ12
山田 涼介side
kt『やまちゃん‼︎』
暗闇の中、圭人の声が聞こえる
ym「圭人…」
kt『大丈夫?』
ym「ここは?」
kt『やまちゃんの精神世界みたいなもの。
気絶してるからここにいるっていう感じ』
なるほど…
ym「ねぇ、圭人。
知念どうしたらいいかな?」
kt『…融合型バグ。
知念のこと、覗いてみる?』
覗く…?
kt『こっち』
圭人の手を取るとふわりと浮かび上がり、何かに入っていった
kt『やまちゃん、耳を澄ませてみ?』
耳を…
僕は…
知念の声が聞こえる
ym「知念⁉︎」
もう…帰れない
悲しい声が響き渡る
kt『やまちゃん、少しの間しか入れない。
何か聞きたいことあるなら』
ym「知念‼︎
ネジを押したのは…知念の意思?
それとも月夜見との取引?」
その声は…涼介?
ym「お願い、知念。
教えて‼︎」
知念はしばらく黙る
kt『やまちゃん、これ以上はもう…』
ym「知念‼︎」
月夜見との…取引
龍太郎の懐中時計を返してもらうっていう
ym「…ありがとう、それ聞けただけでも」
涼介…自分の懐中時計のネジを押して僕に技をぶつけて
ym「え…」
お願い…それ以外に方法はない
そのまま俺たちは外に弾き飛ばされた
69人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:慧jump | 作者ホームページ:http://wakabassl
作成日時:2021年12月6日 13時