夜のヨコハマを司る第4の組織〜女らしくない僕とサイコパスな私〜

冷徹な忠告の意図 ページ24

数時間後…

〈碧菜side〉


『…そろそろ疲れたので終わりましょう！』
お互いに息がきれてきたので僕くんに訓練終了を提案した

「そうだな」(ｺﾞﾎｯ
と僕くんは短く返し咳をする

『そういえば鏡花ちゃんそろそろ戻りますかね？少しはなしたいんですよね〜♪何となく“嫌な予感”がしますし』

フッと口角を上げてみせる


「もう帰ってきているだろう。話したいなら早く行け。次の指示がだせぬ」

『相変わらずですねぇ〜
では、先に失礼します』

私は、笑顔をつくり軽くお辞儀をして訓練部屋から出ていった


─────

しばらく鏡花ちゃんを探して歩いていると
丁度こちらの方向にに歩いてきているのが見えた

『鏡花ちゃん探しましたよ！』
と言うと鏡花ちゃんは不思議そうにコテンと顔を傾けた

『えぇと、少し話きいてくれません？』

「なに？…」
と無表情で私に告げた

光の無い……いや、感情を含まない瞳


そして私は今までの笑顔から誰にも見せたことが無いような冷たい顔になり

『貴女は本物につまらないんですよねぇ〜
私、貴女はこっちの世界向いてないと思うんです。
理由？
そんなの簡単ですよ？
命令しか聞かないし、自分の力ではなく、夜叉の力しか使わない。
これって貴女じゃなくても出来るんですよね』
冷たい顔のまま鏡花ちゃんに告げた

「……」
鏡花ちゃんは私の話に肯定も否定もせずただ話を聞いていた

しかし、じっと見返すその瞳には、
身にまとう空気が激変した私に対する
警戒が多少、含まれてるようにも思えた

『貴女はだからポートマフィアには要らない。
自分の意思で行動しないと面白くないですしね』

僅かに揺れた彼女の瞳を見ながら
私は言葉だけを淡々と告げる

『……ただ、このことを言いたかっただけです♪
呼び止めてしまってごめんなさい。これはただの私の思ってることなので無視しても構いませんから』

といつもの笑顔に戻って言った

突然の変化に
頭に？を浮かべている鏡花ちゃん

彼女に向けて私は最後に

『まぁ、貴女が自分の意思で行動する時は応援くらいしますけどね』
と鏡花ちゃんに僅かに聞こえる位の声で言った

「？……」


『そういえば僕くんが次の指示が─って言っていたので僕くんのところに行って下さい！
…鏡花ちゃんにとって面白い任務になるかもしれませんしね』

怪訝な顔をする鏡花ちゃんを放って
ニコッとして私はその場を離れた



───

『…後は──次第ですかねぇ』

私はニヤッと笑い
一人、言葉を零した

生きている意味なんてな→←座右の銘、及び寝起きの失態

ラッキーアイテム

携帯ゲーム機

ラッキーカラー

あずきいろ

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す