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「私……?」
「聞き方を変えようか……君はこのまま一般人になりたい?組織のことも含めた全てを捨てて、ただの綾辻優に。」
Aが綾辻の目を見て言う。綾辻はその瞳に全てを見透かされている気分になった。
「勿論どうなっても私は全力でサポートするよ。助けたのは私だからね。」
1拍置いてAはそう続ける。
「私は……志保と、哀と一緒に戦いたい。たった1人の家族を捨てるなんて出来ないわ。」
「そう……これからよろしくね、哀ちゃん。」
強い意志の籠った、綾辻の真っ直ぐな目を見たAはそう言って灰原に手を差し出した。
「こればっかりは博士にも聞かなきゃだけれど。家はそこまで広くもないし、一緒に住みたいのならここに置いてもらうとか。」
3人は灰原が入れた珈琲を飲みながら話す。
「そうね、Aもあの人形出したいみたいだし……」
「ごめんね、あれ勝手に笑う仕様で……故郷から持ってきた大切なものなのだよ。」
勝手に笑う人形もといバニル人形は、現在リュックにしまってある。
Aは長年の慣れもあり枕元の笑い声に一切邪魔されること無く熟睡出来る。しかし綾辻が気になって眠れないとのことだったので、取り敢えずしまっておいたのだ。
「人形?」
ただ1人、わけが分からないといったふうの灰原が首を傾げる。
「おーい、哀君!」
そこへ、この家の家主が帰ってきた。
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透(プロフ) - 白猫さん» ありがとうございます!続き気になりますか!?じゃあ更新てi((嘘ですごめんなさい“〇| ̄|_更新頑張りますっ! (2020年4月3日 17時) (レス) id: 290daac57c (このIDを非表示/違反報告)
白猫 - とても面白いです!続きが気になるので更新頑張ってください! (2020年4月2日 16時) (レス) id: f53a1d45b5 (このIDを非表示/違反報告)
透(プロフ) - 斑鳩様コメありがとうございます。す、すごく好き!?マジですか頑張ります!! (2020年3月24日 20時) (レス) id: 290daac57c (このIDを非表示/違反報告)
斑鳩(プロフ) - すごく好きです!更新応援してます (2020年3月23日 19時) (レス) id: e4a4760cd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:透、恋 | 作成日時:2020年3月20日 17時