この犯罪都市に祝福を!!

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「……志保ちゃん?」

志保!?聞き間違いかと思い顔を上げると、公園の方を見て微笑む女性。その視線は確かに灰原へ向けられていた。

組織の人間か!?まさか薬で体が縮んだことが奴らにバレた……?

「じゃあね、コナン君。」

しかし、彼女はそれ以上何も言わずに去っていった。



「本当に知らねぇのか!?」

「知らないわよそんな人。そもそも黒髪赤目ってだけじゃ……」

組織の人間じゃないのか?いやでも灰原が知らないってことも……

「それで?その人がどうかしたの?」

「ああ、お前のことを見て‘志保ちゃん’って呟いたんだよ。お前の本名、宮野志保だったよな。」

あれは確かに灰原を見ていた。灰原を見て志保と呼んだのだ。

「ええ……って、え?」

灰原の表情が強ばる。無理もない……か。

「だから、しばらく学校を休んだ方が……」

「そうね。工藤君、あなたも気を付けなさいよ。」

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