この犯罪都市に祝福を!!

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「危ない!コナン君!」

菊川がそう叫ぶと同時に、コナンを庇って殴られる。

「菊川君!」

「おい!しっかりしろ!」

彼を殴った男は蘭が倒し、コナンは倒れた菊川を起こした。

「やられちゃった……これで、助けられた借りは返したよ……」

「おい!」

菊川が光を帯びながら消えてゆく。ゲームオーバーだ。このステージ初の脱落者に、全員が呆然とする。

「菊川……」

歩美を追いかけていた男を、光彦が足を引っ掛けて転ばせる。

「歩美ちゃん!大丈夫ですか?」

「ありがとう、光彦君!」

「いやぁ……」

危ないところを助けられた歩美と、お礼を言われ照れる光彦。そんな2人に男が2人迫っていた。

「2人とも!」

Aが気付いて声を上げるが、2人が避ける前に男達がボトルを振り下ろす。

男にAが蹴りを入れ、もう1人は手刀で気絶させた。

「光彦君……」

「歩美ちゃん……僕達、ゲームオーバーのようです。」

互いを見てゲームオーバーを悟った2人。

「コナン君!私達を、絶対生き返らせてね!」

「歩美!光彦!」

コナンの方を向き歩美がそう言うと2人は消えて行った。

既に数人気絶しているものの、未だ残った男達は捕まえようと追いかけている。コナンが1人から逃げていると、モラン大佐がホームズの拳銃を拾いコナンに向ける。

「コナン!危ねぇ!!」

「元太!」

気付いた元太がコナンの元へ走ると、弾丸は元太の背中に当たった。

「ちぇっ……ゲームオーバーか。コナン、ジャック・ザ・リッパー必ず捕まえてくれよな。」

「ああ……」

元太も足元から消えて行く。コナンを追いかけていた男は、既にAが倒していた。

「遊びは終わりだ。捕まえて、誰の手先か白状させようと思ったが、必要なくなったようだ。この銃は、ホームズのものだからな。」

モラン大佐が拳銃を残る7人に向けた。1人だけ逆に男達を追いかけていたAも止まる。

「さあ、誰が最初かな?」

モラン大佐がそう言うと同時に、コナンが走り出す。椅子を踏み台にして跳び、1人の男が持っていたワインボトルを取った。それは最初にテーブルの奥に置かれていたものだ。

「小僧!」

モラン大佐が銃口をコナンに向けるが、コナンは机の上に屈んだままワインボトルを掲げる。

「僕を撃ったらワインが割れちゃうよ?」

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