この強盗犯に永眠を! ページ3
「ん?あれって……」
Aは地上を見下ろし呟く。彼女の視線の先には3つの人影。目を凝らすとその内の1人には見覚えがあった。
「やっぱり陣さんじゃないか。」
地上に降り立ち、Aは3人に気付かれないよう近付く。
「さぁ、金を渡してもらおうか。」
「ここにはないわ。ある所に預けてあるの。」
ジンの要求に女はキッパリと言った。それを聞いたもう1人の黒ずくめの男が、焦ったように言う。
「なに!?」
「その前に妹よ!!約束したはずよ!この仕事が終わったら、私と妹を組織から抜けさせてくれるって……あの子をここへ連れて来れば、金のありかを教えるわ。」
女が腕を組み声高に言い放った。それを聞いたAは話を聞きながら考える。
(妹もその組織とやらに縛られている……と。彼女だけ助けても……いや、妹は‘組織に必要’ならばすぐに殺されることはないのか。)
ジンは懐から拳銃を取り出し、銃口を女に向けている。
「それに言っただろ?最後のチャンスだと……」
そう言い女の腹部に弾丸を放った。
「あーあ……やっぱりか。あの人ちょっと物騒過ぎやしないかい。」
男2人はすぐに踵を返しその場から去る。彼等がコンテナの影に消えると、Aは女に駆け寄り支える。
「あ、あなたは……?」
「私のことはいい……大丈夫、絶対に助けるから。」
女が血を吐きながら問う。その問いには答えずにAは海に向かって駆け出した。
「“テレポート”」
海に落ちる瞬間、Aがそっと呟く。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 75人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
透(プロフ) - 白猫さん» ありがとうございます!続き気になりますか!?じゃあ更新てi((嘘ですごめんなさい“〇|￣|＿更新頑張りますっ! (2020年4月3日 17時) (
レス) id: 290daac57c (このIDを非表示/違反報告)
白猫 - とても面白いです！続きが気になるので更新頑張ってください！ (2020年4月2日 16時) (レス) id: f53a1d45b5 (このIDを非表示/違反報告)
透(プロフ) - 斑鳩様コメありがとうございます。す、すごく好き!?マジですか頑張ります!! (2020年3月24日 20時) (レス) id: 290daac57c (このIDを非表示/違反報告)
斑鳩(プロフ) - すごく好きです！更新応援してます (2020年3月23日 19時) (レス) id: e4a4760cd6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：透、恋 | 作成日時：2020年3月20日 17時
