この犯罪都市に祝福を!!

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「へ?お前の姉さんが?」

その後、帰りがけのコナンが阿笠邸へ来た。灰原が綾辻のことを説明すると、驚き身を乗り出す。

「久しぶりね。確か、江戸川コナン君だったかしら?」

灰原の後ろから綾辻が顔を出す。髪を肩までの長さに切り黒く染めたものの、顔は一切変えていなかった。

「雅美さ……明美さん!?」

死んだと思っていた人物の登場に、再びコナンは驚いた。

「皆揃ったようだね。さあ、始めようか!」

Aは驚き固まるコナンを放置し庭に出る。

「“クリエイト・アースゴーレム”」

少量の魔力を込め唱える。すると、目の前の土が盛り上がり、30cm程のゴーレムが作られた。

「「「!?」」」

A宅で散々魔法を見てきた綾辻以外は、驚き声も出ない。魔法などまったく信じてこなかった名探偵は、何かタネがあるのではないかとゴーレムを凝視する。

「そうだ、皆傘を差してくれないかい?」

全員が傘を差したことを確認したAは、掌を空に向け唱える。

「“コントロール・オブ・ウェザー”」

Aの手から光が空に昇ったその数分後、米花町の上空は分厚い雨雲に覆われていた。

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