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「はぁ???」

魔法使いはAが来るまで物語の中にしか存在しなかったのだ。松田の反応は無理もない。

「そうだね……研二、何がいい?」

「じゃあ俺が見たことない魔法かな。」

Aが問うと、萩原がそう答えた。

「…………じゃあ、店を閉めた後家に来るかい?派手とまではいかないけれど、中級……ある程度のものならば見せることが出来るよ。」



「“テレポート”」

暗くなり店を閉めたAは、萩原と松田を連れて帰宅した。

テレポート先は、ある程度の広さがあるとはいえ玄関だ。3人では少し狭い。

「うわっ!」

いつに間にかAは抜け出していたらしく、残っていた松田を巻き込んで萩原がそのまま倒れ込んだ。

「今度から玄関に飛ぶ時は2人までだね。」

2人を見てAが呟く。起き上がった2人もそれに同意した。

「流石に家の中でするわけにもいかないし……庭でするから回って来てくれないかな。」

2人が玄関から出て庭に来る前に、Aは掌程度の大きさの適当な石を庭に置いた。

「“プロテクト”」

1度で壊れては困る為保護魔法をかけておく。

「A、なにすんだ?」

「Aでいいよ。まあ見てて。」

松田が問うとAはそう言った。右腕を石に向け唱える。

「“ファイアボール”」

Aの手から放たれた火球は、石に着弾すると音をたてて爆発した。Aが威力を抑えたため、3人にはそよ風程度の爆風しか来なかった。

「“ブレード・オブ・ウィンド”」

今度は手刀と同時に風の刃が石めがけて放たれる。それは石に当たると掻き消えた。

「すげぇ……」

松田がポツリと呟いた。

「これくらいで驚いてもらっては困るね。これらは中級魔法。さっきのテレポートは違うけれどね。」

「中級ってことは上級とか初級もあんのか?」

松田の問いにAが頷く。

「そうだよ。初級、中級、上級とそれ以外の魔法がある。初級は……“ティンダー”」

指先にぽっと火が灯った。

「このくらいかな。もう少し魔力を込めれば大きくはなるけれど、大体生活の中でしか使えないものだね。」

「さっきのが中級ってことは、上級はもっと威力が……?」

萩原の問いにAが答える。

「そういうこと。まぁ、この前雨を止ませた魔法も上級だよ。威力があるというのもあるけれど、難しいとか魔力が必要なものも上級だね。」

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(プロフ) - ハル様、ありがとうございます!早速更新させて頂きました。早く本編入りたi(( (2020年3月10日 12時) (レス) id: 290daac57c (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 続き楽しみにしてます! (2020年3月9日 18時) (レス) id: dc375a48b4 (このIDを非表示/違反報告)
とーか(プロフ) - 氷水様、ありがとうございます!頑張らせていただきます!! (2020年3月5日 13時) (レス) id: 290daac57c (このIDを非表示/違反報告)
氷水(プロフ) - コメント失礼します。このすばは見たことはないのですが主人公ちゃんのキャラが好みですし、話の書き方も好きです。無理しない程度に更新頑張ってください! (2020年3月4日 17時) (レス) id: 4858e75997 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:透、恋 | 作成日時:2020年3月4日 0時

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