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「いかん!あと1分だ!!」

「皆さん、ここから離れて!!」

目暮と白鳥が周囲に呼びかける。未だ観覧車付近に残っていた人々はその声を聞き、一斉に出口へと駆け出した。

「松田君!!」

「よせ、佐藤!!もう間に合わん!!」

「危険です下がってください!!」

1人だけ観覧車に近付こうとしていた佐藤を2人が止める。

「でもまだ彼が…………」

ドォン!!

佐藤が上を見上げた瞬間、72と書かれたゴンドラが爆発した。それとほぼ同時に佐藤の携帯が震える。

「米花中央病院……もう1つの爆弾はここです!すぐに爆発物処理班を向かわせてください!!」

携帯を開いた佐藤が、涙ながらにそう言った。目暮はすぐに、無線を使って連絡をとった。

「佐藤さん!!あれを!!」

白鳥が何かを見つけ上空を指さしていた。その先には、爆発したゴンドラからと思われる、落ちていく影があった。まだ地上からは遠く、それが何なのかはっきりとは解らない。



爆発する直前、Aは鍵を開けておいた扉を蹴り開け、松田の腕を掴んで引き寄せた。

「あ、おい!!」

ドォン!!

爆発と同時にゴンドラから飛び降りる。

「っ!……“フライ”!!あははっ!」

Aは浮遊魔法を唱えた。
しかし滞空するのではなく、減速しながらも近くの植え込みに突っ込んでいく。

地面に激突する前に急激に速度を落とし、そのまま2人は地上に降りた。

爆発に若干巻き込まれ、服には焦げた跡、顔には煤がついていた。また、植え込みに突っ込む際に葉や枝で擦り傷を負っている。
だが、2人が大きな怪我を負うことは無かった。

「おーい……松田さん、起きてる?」

「あ、ああ……」

Aは地面に寝たままの松田に声をかけた。起き上がろうとする松田を制す。

「じゃあ、私はもう行くよ。それと……このことは内緒だよ?」

振り向きざまにそう言いウィンクをするA。研二には話してもいいけれど、と呟きながら去っていった。

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(プロフ) - ハル様、ありがとうございます!早速更新させて頂きました。早く本編入りたi(( (2020年3月10日 12時) (レス) id: 290daac57c (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 続き楽しみにしてます! (2020年3月9日 18時) (レス) id: dc375a48b4 (このIDを非表示/違反報告)
とーか(プロフ) - 氷水様、ありがとうございます!頑張らせていただきます!! (2020年3月5日 13時) (レス) id: 290daac57c (このIDを非表示/違反報告)
氷水(プロフ) - コメント失礼します。このすばは見たことはないのですが主人公ちゃんのキャラが好みですし、話の書き方も好きです。無理しない程度に更新頑張ってください! (2020年3月4日 17時) (レス) id: 4858e75997 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:透、恋 | 作成日時:2020年3月4日 0時

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