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「プロって……」
松田の乗り込んだゴンドラを見上げながら、佐藤が呟いた。その呟きに目暮が答える。
「彼は去年まで、警備部機動隊の中にある爆発物処理班にいたんだよ。」
「じゃ、じゃあ、彼が前に言ってた殺されかけた親友って……」
数日前の話を思い出し、佐藤が目暮に問う。
「ああ……多分それは、4年前の11月7日……爆弾解体作業をしていた、同じ処理班所属の萩原君の事だろう……」
目暮は4年前の事件を思い出し、そう答えた。
「別々の場所に2つ爆弾が仕掛けられていて、1つは松田君が解体したが、もう1つは解体作業中に突然、消えていたタイマーが動き出した……その時は間一髪、萩原君が窓の外に放り投げたらしいがな。爆弾犯は未だ特定出来ず、松田君は爆弾事件を担当する特殊班係に転属を何度も希望していたが、親友を殺されかけたことへの怒りからだろうからな。頭を冷やすために、一旦同じ一課の強行犯係に配属されたってわけだ。」
目暮がそう言うと、白鳥は配属初日の松田の言動に納得しつつも、上を見上げ言った。
「まあ、一周してゴンドラが降りてきたら引きずり出しましょう。」
「ああ……」
目暮がそう同意した瞬間、3人の目の前にある制御室が爆発した。
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透(プロフ) - ハル様、ありがとうございます!早速更新させて頂きました。早く本編入りたi(( (2020年3月10日 12時) (レス) id: 290daac57c (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 続き楽しみにしてます! (2020年3月9日 18時) (レス) id: dc375a48b4 (このIDを非表示/違反報告)
とーか(プロフ) - 氷水様、ありがとうございます!頑張らせていただきます!! (2020年3月5日 13時) (レス) id: 290daac57c (このIDを非表示/違反報告)
氷水(プロフ) - コメント失礼します。このすばは見たことはないのですが主人公ちゃんのキャラが好みですし、話の書き方も好きです。無理しない程度に更新頑張ってください! (2020年3月4日 17時) (レス) id: 4858e75997 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:透、恋 | 作成日時:2020年3月4日 0時