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昼過ぎから徐々に雲が広がり、4時を回る頃には雨が降り出した。その後、どんどん雨は酷くなり、一向に止む気配は無い。
「雨、酷くなってきたね。」
「本当だ。そろそろ閉めようかな。」
そう言って片付け始めたA。
「Aちゃん、傘持ってないよね。俺、折り畳み傘持ってるから使いなよ。」
萩原がそう言い外に出るとAも萩原に続く。
「萩原さん、私を誰だと思っているんだい?」
Aはそう言うと、右手を上にあげた。
「我が全能なる力はこの世の摂理すらも曲げ、天候をもこの手に収める!“コントロール・オブ・ウェザー”!!」
その瞬間、さっきまでの雨が嘘だったかのように上空の雲が消え去った。快晴だ。
「凄い……」
「じゃあね、萩原さん。私はテレポートで帰るから。」
(帰宅は瞬間移動……どっちにしろ傘を返してもらうって言う口実は無理だったな。)
萩原としてはもう一度話をしたいと思っていたが、また来てもいいかとは言えなかった。
実際はAのことだ、素性を明かした時点で既に気を許してはいる。自分の店では無い以上いつでもおいでとは言えないが、これが家であったならばいつでもと言っていただろう。
店の中に入っていこうとするAを萩原が呼び留める。
「待って。俺の名前……研二って呼んでくれないかな?出来ればさん付けも外して。」
「解ったよ。じゃあ……研二、またね。」
迷いつつも、せめて少しでも近付けたらと思い萩原はそう言ったが、Aはその‘少し’を簡単にやってのける。Aは今度こそ中に入ると、鍵を閉めて奥に入っていった。
(‘また’って……)
「狡いな……」
自身が越えられなかったものを軽々と越えてきたことに、萩原が困ったように笑う。その呟きは、本人も気づかない内に零れていた。
その頃Aは──
「また……か。萩……研二は友達、でいいのかな?……姉さん達はどちらかと言えば家族だし、高校以外の初の友達……?」
──喜んでいた。
どこぞの
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透(プロフ) - ハル様、ありがとうございます！早速更新させて頂きました。早く本編入りたi(( (2020年3月10日 12時) (
レス) id: 290daac57c (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2020年3月9日 18時) (レス) id: dc375a48b4 (このIDを非表示/違反報告)
とーか(プロフ) - 氷水様、ありがとうございます！頑張らせていただきます!! (2020年3月5日 13時) (レス) id: 290daac57c (このIDを非表示/違反報告)
氷水(プロフ) - コメント失礼します。このすばは見たことはないのですが主人公ちゃんのキャラが好みですし、話の書き方も好きです。無理しない程度に更新頑張ってください！ (2020年3月4日 17時) (レス) id: 4858e75997 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：透、恋 | 作成日時：2020年3月4日 0時
