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このアルバイトに再会を! ページ14

──Aが爆弾を処理(爆破)してから約4年が経った。

高校を無事に卒業してからは、神様に貰った大金で庭付きの一軒家を買った。一応古書店で週3日アルバイトをしているが、週7日のうち残る4日は家で実験ばかりして過ごしている。

少量ではあるが、ポーションの精製にも成功した。ヨモギに魔力を流して作った薬草を使ったものだ。エクスポーションやハイポーションは未だ失敗しているが、普通のポーションは確実に精製することが出来るようになっていた。

「今のところ販売するつもりは無いのだけれど……この世界でポーションを広めても良いのか解らないね。」

魔力を扱えるのが現状Aだけだと解ってはいても、いずれ扱う者が出てこないとも限らない。
魔法という存在が知られていないこの世界で、魔法使いがどれほど危険なものか。魔法を使えば完全犯罪など容易く行えるだろう。いや、国家転覆、更に言えば世界の掌握すらAであれば可能かもしれない。

「私だってそこまで面倒臭いことはしたくないし。」

アルバイトの時間が迫っていた為、急いで片付け、準備をする。と言っても、普段着で行って店主の代わりに店番をするというものだが。



「え…………真逆、Aちゃん……?」

とある休日。特にすることも無く街を歩いていた萩原は、前から走ってきた人影とすれ違った瞬間呟く。
振り返ると、その人物は数軒先の店に入っていくところだった。

「待って!!」

駆け寄り、咄嗟に手首を掴む。手首を掴まれた人物は振り返った。

「あ……えっと……萩原さん、だったっけ?」

萩原の顔を見てAは一瞬驚いたように目を見開く。しかし、中で店主が待っていると思い中に入るように促す。

「まあ、取り敢えず中に入ってくれないかな?……姉さん!私の知り合いが来たのだけれど、奥にあげていいかい?」

「誰!?A、遂に彼氏でもできたの!?」

所狭しと並ぶ本棚の影から、Aとそう変わらない背丈の女性が出てきた。

姉さん──本好(もとよし)バイト先店主名前はAが働く古書店の店長をしている。彼女の父親が始めた古書店を継いだ2代目だ。

「何を言っているんだい。彼は……4年前に私が米花町(こっち)に来た時にお世話……した?人だよ。」

「あー何となく解った。どうせ魔法(あれ)で何かしたんでしょう?」

ほら奥使っていいから、と言い本好は2人の背中を押す。

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(プロフ) - ハル様、ありがとうございます!早速更新させて頂きました。早く本編入りたi(( (2020年3月10日 12時) (レス) id: 290daac57c (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 続き楽しみにしてます! (2020年3月9日 18時) (レス) id: dc375a48b4 (このIDを非表示/違反報告)
とーか(プロフ) - 氷水様、ありがとうございます!頑張らせていただきます!! (2020年3月5日 13時) (レス) id: 290daac57c (このIDを非表示/違反報告)
氷水(プロフ) - コメント失礼します。このすばは見たことはないのですが主人公ちゃんのキャラが好みですし、話の書き方も好きです。無理しない程度に更新頑張ってください! (2020年3月4日 17時) (レス) id: 4858e75997 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:透、恋 | 作成日時:2020年3月4日 0時

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