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ジミンの顔を見ない様に
割れたグラスを片付けながら言った。
人差し指が少し切れて
プツリと血が滲む。
痛い。
でも
今の私の心よりはマシだ。
かちゃかちゃと
グラス同士が合わさる音だけが
部屋に小さく響いていた時
インターホンの音がそれを掻き消した。
「チキン、来たかな。」
慌ててシンクの中にグラスを置いて
逃げる様に玄関に向かった。
正直
どんな顔をしてチキンを食べて良いか分からない。
でも帰ってとも言えない。
本当は
もっと一緒にいたい。
鍵を回すと軽い音がした後
私が開けるより先に
勝手にドアが開いて
「チキン頼んだ？」
強い匂いを放つ袋を持った
ジョングクが立っていた。
何でこんなタイミングで
何の連絡もなくーーー
と思ったが時既に遅しとはこの事で
何も言えず固まってる私を他所に
ジョングクは玄関に入るや否や
3ホールのドクターマーチンを見つけて
「ジミニヒョン、いるの？」
そのまま
今度はその大きな目で私を見ると
返事を待たずに
靴を乱暴に脱いで家に入った。
何でこうなっちゃったんだろう。
私がジミンを好きになって
ジミンは他の誰かが好きで
ジョングクは私と結婚するって
何でこんな事になったんだろう。
力なく同じ事ばかり考える。
それでも
ドタドタと上がり込んだジョングクを
私も足早に追いかけた。
ジョングクが通り過ぎた空間に
食欲を誘うチキンの匂いが立ち込めているのに
今はそれが煩わしいとさえ思った。
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のぐり(プロフ) - ぱんださん» ぱんださんありがとうございます。勿体ないくらいのお褒めの言葉励みになります！もう少し一緒にお付き合い下さいね！ (2021年8月14日 21時) (
レス) id: 0deac69280 (このIDを非表示/違反報告)
のぐり(プロフ) - ゆっぴさん» ゆっぴさんありがとうございます。読み返して頂けるなんてありがたいです！毎日少しずつ頑張ります！ (2021年8月14日 21時) (レス) id: 0deac69280 (このIDを非表示/違反報告)
のぐり(プロフ) - えまさん» えまさんありがとうございます。まだ続きますので最後までお付き合いして下さると嬉しいです！ (2021年8月14日 21時) (レス) id: 0deac69280 (このIDを非表示/違反報告)
ぱんだ(プロフ) - この後、ジミナに会えるのかな〜。もうすれ違ってほしくない。けど、お話もすごく入り込めちゃうくらい素敵な文章で終わってほしくないです。 (2021年8月14日 9時) (レス) id: 9aaf346f9c (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぴ(プロフ) - のぐりさんの文章が大好きです。ジミンペンなので尚更ツボです！毎日読み返してはキュンキュンしています。更新楽しみにしていますね♪ (2021年8月14日 8時) (レス) id: 0750616c55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のぐり
| 作成日時：2021年8月8日 23時
