-37 ページ37
.
.
.
ところでジュリは一体
あんなジミンの何処が良いと言うのだろう。
何処が好きなポイントなのだろうか。
羨望にも似た眼差しをしきりにジミンに向けて
メイクをしてても分かる程
頬を綺麗な桃色に染めて。
ダンスのキレか
女子顔負けの高音ボイスか
妖艶な瞳かあざとい性格か
考えても分からない疑問は
多分視線となってカーテンの隙間から
注がれているに違いないが
「ずっと憧れていたので、
今日お会いできて本当に嬉しいです。」
ジミンに向けてそう言い放ったジュリは
当然私の視線には気づかない。
一方ジミンはと言うと
"ありがとう"と答えると
外面の良い綺麗な笑顔を浮かべた。
「俺達も正直気になってたから
こちらこそ会えて良かったよ。」
「私達の事ご存知でいて下さったんですね。
なんかもうそれだけで幸せです。」
「いや、それは大袈裟じゃない？笑」
「いえ！私は特にジミンさんに憧れてるので
そんなお言葉貰えるなんて、なんです。」
もはやジミンの頭には
今かくれんぼの真っ最中という事は無いのだろう。
遠慮ないボリュームで
楽しそうに繰り広げられる会話に
テヒョンが気付くのも時間の問題だ。
そしてジミンの態度に
やっぱりジミンはジミンなんだと思った。
結局女なら誰でも良い様な
誰にでも簡単に愛想を振り撒いて
勘違いさせる。
だから嫌なのだ、パクジミンは。
「ヌナ」
「何？」
「ヌナには俺がいるから良いよね？」
それまで黙ってたジョングクと
また始まったヒソヒソ会話は再度雲行きが怪しくなるし
学習しない私の身体は
ジョングクの方にまた振り向いてしまって
大きな右手が
私の左頬を包んだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1543人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うん - セリフの前に名前が無くて読みずらい🥹登場人物が多いから区切りつけて欲しいです🥹 (2023年2月23日 7時) (
レス) id: a404a2b4d8 (このIDを非表示/違反報告)
のぐり(プロフ) - ぱんださん» こんばんは！いつもありがとうございます。私もゆるゆると書いていくので、気長にお付き合い下さると嬉しい限りです(笑)紆余曲折ありそうですが、見守って下さいね。 (2021年9月27日 0時) (レス) id: 0deac69280 (このIDを非表示/違反報告)
ぱんだ(プロフ) - のぐりさん、こんばんは。今回もすごく引き込まれながら読んでます。この後の展開楽しみ〜！くっついてくれたらいいな〜と淡く期待しながら(笑)更新楽しみに待ってますね。あっ、全然まてるのでのぐりさんのペースで！！ (2021年9月26日 23時) (レス) @page39 id: 5af68208b2 (このIDを非表示/違反報告)
のぐり(プロフ) - amoさん» こちらこそいつもありがとうございます。ご期待に添えられるか分かりませんが最後まで完走頑張ります。 (2021年9月19日 22時) (レス) id: 0deac69280 (このIDを非表示/違反報告)
amo(プロフ) - わわ！新作だ…今作も楽しみに読ませていただきますー！癒しの供給感謝です…！ (2021年9月17日 23時) (レス) id: 23a390d558 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：のぐり
| 作成日時：2021年9月17日 23時
