��-4 ページ29
.
前代未聞の気まずさを感じているのは
間違いなく私だけじゃなく
ジミンもだ。
でも
ジョングクだけがずっと通常通りで
"おじゃましまーす"
なんて私の腕を掴んだまま上り込むから
もう灰になってしまいたいと思った。
何もかも誤解されたままだけれど
私にそれを解く勇気はない。
もう二度とジミンのあの表情を見るのは御免だし
私が何か言ったところで
信憑性も説得力もない。
かと言ってもう今更
ジョングクにどうにかしろとも思わないし
ただ私はもう穏やかに暮らしたいだけになっていた。
つまらない日常は
またいつか
変わるかもしれないしーーーー
とか何とか思っても
今目の前の景色は
ジミンの家のリビングに
ジョングクとジミンと私がいるし
「あーそうか。
ジミニヒョン今日色変えたんだ！
良い色だねそれ。」
ジョングクがそんな事言うから
本能的に顔を上げてしまって
ここに来て初めてまともにジミンを見た。
北欧地方の子供のような
色素の薄いジミンに
透き通るようなゴールドの髪が
似合い過ぎていた。
見てしまったと思って
すぐ目を逸らしたが
やっぱり好きなんだと
自分の胸の高鳴りに再確認した。
髪色一つでさえ
私には一大事なのだ。
その直後、何も喋らない私の腕を
ジョングクの手がやっと離した。
「じゃ、俺は帰るね。」
そう言って立ち上がったジョングクは
いつもと変わらない二枚目だったが
私には完全に鬼に見えていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1798人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なる - おもしろかった~!! (2021年11月23日 23時) (
レス) @page39 id: 3ec18fd7b6 (このIDを非表示/違反報告)
のぐり(プロフ) - ままさん» 返事が遅くなりすみません！ありがとうございました。色々と足りない文章ですが楽しんで頂けたのなら幸いです！ (2021年8月29日 21時) (レス) id: 0deac69280 (このIDを非表示/違反報告)
まま - 全作品読みました。どれもすごくおもしろくて、キュンキュンしました！！これからも楽しみにしてます！！ (2021年8月27日 0時) (レス) id: d8ec48e298 (このIDを非表示/違反報告)
のぐり(プロフ) - はなさん» ありがとうございました。ささっと終わらせたので物足りなさがあるかもと思ったのですが、そう言って頂けて嬉しいです。 (2021年8月25日 21時) (レス) id: 0deac69280 (このIDを非表示/違反報告)
のぐり(プロフ) - えまさん» ありがとうございました。ジミンさんものめり込んで頂けたら嬉しいと思いますので、どんどんのめり込んで下さい！ (2021年8月25日 21時) (レス) id: 0deac69280 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：のぐり
| 作成日時：2021年8月19日 0時
