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そう、私には親がいない。
正確にはいなくなった。
私がまだ小学3年生の頃、家族旅行中に
交通事故に遭い、なぜか私だけが生き残った。
私は二度も交通事故に遭い、助かっている。
ほんと、よく分かんないよね苦笑
今回は、さすがに死ぬだろうと思ったのに
わりと元気に生きてるんだもん。
「ほんと、萌のご両親には感謝してるよ。でもね、もう既に1回は入院して、お金も出してくれたから……」
萌〔もうほぼ自分の親みたいなもんじゃん〕
「んー、まぁそうなんだけどさぁ、やっぱり結構なお金使わせちゃってるし」
萌〔大丈夫、うちの親は子どもがもう一人増えたって考えてるだけだし笑〕
「そうだよね、萌のご両親的にはそれが感覚的に近いもんね笑」
ーーー
深澤Sid
手続き的なのを終えて、病室に戻ると
さっきまで騒がしかったのに静かになっていて
不思議に思い、そっと覗くとふたりが真剣な
顔つきでなにかを話しているのが見えた。
これ、聞いていいやつなのかな?
そう思いつつも扉の外で話を聞いてしまう。
……A、親いないんだ…
あんなにいつもニコニコしているのに。
そろそろ入らないと怪しまれるよな…
コンコン
「はーい」
辰〔ただいま〕
「うふ♡♡おかえり♡♡♡♡♡」
辰〔なんか、めっちゃハート付いてる!〕
「えー、そうですかぁ?♡♡」
辰〔絶対付いてるって!ねぇ!?〕
萌〔なんかもう好きが溢れてますよね笑〕
「だって、ふっか好き♡♡」
萌〔じゃあ私はそろそろ失礼しようかな笑〕
「えー!萌もう帰っちゃうの?」
萌〔また来るから笑〕
「絶対だよ!」
萌〔当たり前でしょ?〕
「んふふ笑 萌すき〜♡」
萌〔私も好きだよ♡〕
辰〔ねぇ俺は?〕
「ん?大好き♡」
萌〔A!私は?〕
「大好き♡」
辰〔俺は?〕
「愛してる♡」
萌〔私は?〕
「愛してる♡」
辰〔俺は?〕
「もういいですよ笑」
辰〔ごめんごめん笑〕
萌〔それじゃ、私帰るね笑〕
「うん笑 今日はありがとね」
萌〔いいえ〕
萌〔ばいばーい!〕
「ばいばい!」
萌ちゃんが帰って、ついにふたりっきりに
なった。俺は近くに寄せてあった椅子に座る。
座ったのを確認してから話し始めるA。
「……さっきの話外で聞いてましたよね?」
辰〔っ、あー、うん。ごめん〕
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みーたん(プロフ) - あべさくなべいわふかさあたんさん» お久しぶりです!分かりますよ!笑 リクエストありがとうございます。うわぁ…最高すぎますねっ 頑張って書かせて頂きます! (2019年5月21日 5時) (レス) id: 27241e063b (このIDを非表示/違反報告)
あべさくなべいわふかさあたん(プロフ) - お久しぶりです!!(名前変えたんですけど、分かりますかね?w)リクエストさせていただきますっ!!朝から高熱で具合が悪い主人公ちゃんを心配した彼氏のふっかが看病してくれる話が見たいです!! (2019年5月21日 0時) (レス) id: c7e1dbab2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みーたん | 作成日時:2019年5月20日 23時