５ 雪 F.T 有 ページ6
「っ……！」
捌けた後に、なぜか急に視界が歪み倒れてしまった。
はずだった。でも、誰かに受け止められた。
深〔っと、大丈夫！？〕
「はぁ、はぁ、」
如〔Aちゃんっ〕
声と匂い的に受け止めてくれたのは深澤くん。
そしてゆっくり床に下ろされる。
「はぁはぁ」
深〔Aちゃーん？聞こえるー？〕
「はぁ、はぁはぁ」
深〔聞こえたら手握ってー？〕
「(ｷﾞｭｯ」
深〔ねぇ、Aちゃんって身体弱い？〕
閑〔聞いたことないです〕
「はぁはぁ、」
深〔Aちゃーん、目開けられる？〕
「(ゆっくり目を開ける」
深〔見える？〕
「(ｺｸｯ」
深〔んー、とりあえず俺ら次だから、それ終わるまでここでジッとしてて？〕
「わか、た……はぁ」
そしてメンバーが駆け寄ってくる。
でもよく見えないんだよね笑
如〔Aちゃん、話せる？〕
「う、ん…」
如〔今どんな感じ？〕
「いき、苦しい。気持ち悪い……力入んない」
しめ〔俺水とタオル持ってくる。汗やばいじゃん〕
如〔Aちゃん、横になった方が楽かな？〕
「わか、ない」
如〔とりあえずここで少し横になろっか。ね〕
「ん」
ーーー
深〔終わったよ。今どんな？〕
元〔とりあえず水飲ませて横にさせてます〕
深〔Aちゃーん、戻ってきたよー〕
「深澤くん…」
深〔どー？立てそう？〕
「ん」
深〔楽屋まで歩ける？〕
「足に力入んない…」
深〔じゃあ肩貸すから頑張って？〕
「分かった」
深〔さっきよりは話せる様になったね。〕
楽屋に向かってゆっくり歩いていると前からスタッフ
さんが歩いてくる。
あ、呼びに来た人だ。気を付けなくちゃ。
そう思った時にはもうその人が持っていた水が私に
掛かっていた。
スタッフ〔すみません！〕
深〔Aちゃん大丈夫？〕
「……そんなに、私に辞めてもらいたいんですか？」
スタッフ〔何を言っているんですか？〕
「衣装、あなたですよね？これだってわざとですよね？そこまでして私を辞めさせたいですか？……ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ」
深〔Aちゃん！とりあえず一旦楽屋戻ろ？ね？〕
「はい、ｺﾞﾎｯ」
深澤くんに支えられ、ようやく楽屋に辿り着いた。
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作者名：みーたん | 作成日時：2019年4月27日 15時
