２２ 雪 有 ページ21
あ、Travisは全然いつも通り。
けど、この4人の様子を見て約1名。
ぶっす〜ってしたお顔で見てる人。
吉澤閑也。
リア恋野郎←
そんなお顔してるならしずも
こっちにくればいいのに。
深〔Aちゃん？聞いてる？〕
え？あ、なに？
そう言ったつもりだった。でも声は出なくて。
ていうか、手震えるんだけど？
なんでよ……
止まってよ！
ねぇ！私動かそうと思ってないのに！
これだけ止まれって思ってるのになんで止まらないの…
「ﾊｧｯﾊｧｯ」
閑〔先生！〕
先生〔萩谷さんに何か？〕
閑〔手の震えが止まらなくて焦って呼吸が浅くなってます。多分〕
先生〔それではあなたが萩谷さんに大丈夫、と声を
かけてあげてください。そうすれば呼吸は戻るはずです。震えもそのうち収まるでしょう〕
閑〔分かりました〕
「ﾊｧｯﾊｧｯ…ﾊｧﾊｧ」
閑〔Aちゃん〕
名前を呼ばれてそっちを向く
閑〔手の震えが止まらなくて焦ってるんだよね？〕
「(ｺｸｯ」
閑〔手の震えはね、そのうち収まるって。だから焦らなくて大丈夫だよ〕
「ﾊｧｯﾊｧｯ…し、ず……」
大〔しゃべった…〕
閑〔よしよし(ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ〕
ーーー
深澤Sid
ライバル多すぎじゃない？
俺もう不安しかないんだけど。
舘〔Aちゃん〕
「(・。・)」
舘〔もうこいつら見てらんないから、好きな人言っちゃっていい？〕
「(ﾌﾘﾌﾘ」
舘〔……Aちゃんの事、諦めちゃうかもよ？〕
“や･だ”
舘〔手、動かせる？〕
そう言われて、頑張って動かそうとするAちゃん。
けど動かないみたい。
あ、そういえば震え止まってる。
「はぁっ、(ﾌﾘﾌﾘ」
舘〔そっか、じゃあ退院するまでお預けか〕
「ょ……」
舘〔え？〕
「りょ……はぁっはぁっ」
舘〔落ち着け、な？〕
「(ｺｸｯ」
それから舘さんが耳元でなにか質問してるみたいで、
時々Aちゃんが頷く。
舘〔聞いて〕
翔〔なに？〕
舘〔Aちゃんがね、好きな人は言いたいけど、うまく話せないし手も動かせないから、頑張って最初の文字は言うって。〕
安〔それ、俺ここにいて平気？笑〕
舘〔大丈夫ですよ〕
舘〔今3人で分かんなくなってるっぽくて、全員言うって〕
「(ｺｸ」
なんか、怖くなってきた笑
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作者名：みーたん | 作成日時：2019年4月27日 15時
