目付き ページ9
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「お疲れ様です」
毎度同じ声かけだけど良いのかなあ、と不意に思い返しながらも、私からドリンクとタオルを受け取った部員達は、さんきゅ、等とお礼を言って通り過ぎていく。
「頂戴、A」
そう言って目の前まで歩いてくる太一。
頬やら額やらを流れていく汗を拭うその人に、どーぞとドリンクを渡した
「･･そういえば、太一」
「ん？」
「昼休み白布に渡そうとしてたのって何だったの？」
「あぁ、あれ？」
本だよ、と。
手を動かしながら短く言ったその人に、本？と意味もなく聞き返す
「何の？？」
「何だと思う？」
「知らないんだから聞いてるんだよ」
「ごめん」
なんて言ってちょっと笑うと、再び口を開く太一
「太宰治の『人間失格』とか。」
「だ、太宰治ぅ？！」
えっ、そんな本読んでるの？！
もっと違う感じの本を読んでるかと思った私は、その人の口から出てきた言葉に少しばかり驚いた。
「お前は、本読まないの？」
「･･文字を見るとねむくなりますゆえ･･」
「何だソレ」
ぷ、と小さく吹き出した拍子に、太一の顔を伝っていた汗が一粒、ぽとりと落ちた。
なんか、青春だなあ。私今青春を謳歌しているなぁ。と思う。
と。
「なぁーに話してんの？」
私達の間を割って、にゅっと出てきたその姿にギョッとするが。
「･･天童さん、もうちょっと違う出かたあったんじゃないですか」
「ちょ、太一怒るなって〜」
「あはは･･先輩は相変わらずですね」
と、私が苦笑すれば、「そーぉ？」と何故かドヤ顔をするその人。
なんでドヤ顔するんです、えぇー良いじゃん別に〜、そうですか、等といつも通りの会話をする二人を見ていると、視界に人影が見えた。
なんとなくそちらを見ると、タオルを手にしたこちらを凝視する瀬見先輩が。
どうしたんだろ、と思っていると、目が合ってしまって。
「あ･･っ」
思わず声を出すと、バツが悪そうに足早に何処かへ行ってしまったその人。
？！
え、わ、私、なんかした･･？！
どうしよう、私もしかして目付き悪かった、とか？！
「･･天童先輩、」
「んー？」
「私って、目付きとか悪かったりします･･？」
「＿＿は？」
ポカン、ってされた。
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きゆ＊Known(プロフ) - 更新頑張って下さい、！応援してます( ´・∀・｀) (2017年3月22日 18時) (
レス) id: 80c755237e (このIDを非表示/違反報告)
yuiko - 夢主のイメ画めっちゃうまくないですか!!可愛すぎ(>_<)更新頑張ってください (2016年11月25日 20時) (レス) id: 705e52c1a3 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ - 私もアニメ見てニヤけてしまいました…/// (2016年11月7日 21時) (レス) id: a4c5e7b839 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ - 夢主ちゃんかわいい…! (2016年11月7日 21時) (レス) id: a4c5e7b839 (このIDを非表示/違反報告)
炎天下 - マジ共感……!!!天童の『今日の俺……120点…!』はヤバくて発狂しそーになりましたよww更新がんば！！ (2016年10月27日 23時) (レス) id: dcd919b9c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和花(のどか)
| 作成日時：2016年9月18日 16時
