【HQ!!】白鷲に食べられそうで怖い。凄く。【白鳥沢】

開いた口が塞がらない。 ページ11

えええぇえぇぇちょっと待って！！！

私何かしたっけ･･？！


「･･おおお落ち着け私、」

待てよ、記憶を辿ってみよう！！！


と思いかけたところで、早速思い当たる節が。




＿＿そういえば私、瀬見先輩の私服見て、ちょっと笑わなかったけ･･？


ダサい･･とは言わなかったものの、もしかしてあれ、先輩的には結構心に傷を負っていたとか･･？！


＿＿有り得る･･！！！


どうしよう、一つとは言えども一応先輩な訳だし、呼び出して説教･･いや、それはないか。



なんてぐるぐると考えていると、ボールがコツンと足元に当たった。


あぁ、コートに返してあげないと･･。


と思い、のろのろとボールを拾う。


そのままポイッとボールを投げ･･ようとしたのだが。

ぼやっと考え事をしていたせいか、はたまた注意力散漫なのか、


何にもない場所でつまずいて転ぶ、という、典型的なドジっ娘の転び方をしてしまった。




「････。」


ドンッ、とちょっとは音がした訳だし、全員とはいかなくても数名はこちらを見てしまうわけで。


心なしか、体育館が先程より静かになったように思えた。





＿＿うわああああああぁぁぁ恥ずかしい･･！！！！


今更ながらに激しい羞恥心が私を襲う。もう顔上げれない。


ちらほらと視線を浴びるのを感じながら、立ち上がれずぎゅううぅと腕を抱き締めるようにうずくまっていると。






「大丈夫か。」



あれ、幻聴かな、と思った。

おそるおそる顔を上げると、自分に大きな影が覆い被さっており、誰かがしゃがんでいるのだと気付く。


しかもその『誰か』というのが、









　








　





「＿＿う、牛島先輩･･？！」



(失礼だけど)一番かけ寄って来なさそうなその人だったものだから、開いた口がしばらく塞がらなかった。

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