第三百五十七訓 ページ4
それからは早かった。
トイレの中で制服に着替え総悟を探しまくった。
え?着替えてる場合じゃないだろって?イヤだって皆考えてよ寝間着だよ?着替えないと起きた感じしないじゃん。
……いやそれは良いとして!!!!
(総悟いないんだけど!!?)
そう!食堂にも稽古場にも昼寝ポジションにも!全く総悟がいないんだ!!!!!
『ッ、くそ、どうしようか……』
こんなにも私が焦りに焦らされたのは幼少期の時公衆の面前ですっ転んで周りから生暖かい目で見られた時以来なんだけど……
冷や汗をかきながらも廊下を歩いていると…
不意に、栗色の髪が目に入った。
『!!』
廊下の隅でしゃがみ込んでいるが……間違い無く総悟だ。絶対そう。
『総悟!?聞きたい事が……』
私が話しかけると、総悟はこちらを向いた。
『あるん、だけ、ど……』
総悟は……トシと同じ様な症状が出ていた。
『……ぅエ??』
息が荒く顔も赤い。頬には汗が伝っている。
しかも制服の上着を着ておらずシャツだけだった……え、暑いの??
(…………あれ、いや、まさか?)
トシと同じ症状、というのに冷や汗が出る。
待って、てっきり総悟が薬を仕込んだ物と思っていたけれど…もし犯人は第三者で、トシも総悟もそーゆー症状が出ているのだとしたら?
『………。』
…………逃げろォォォォォォォォ!!!
____グイッ、
『ひぇッッ、』
逃げようと回れ右したら腕を掴まれて引っ張られる。いや力強すぎか?
沖田「なんで…っ、逃げるんですかィ…?」
『えっ!?いやっ逃げてる訳じゃあ』
総悟は汗だくだった。熱が出たかの様な症状なのだが……でもどこか違う。
沖田「は、はぁ…ッ、じゃあ……抱いても……良い、ですよね…?」
『ッ!?』
何でそうなるんだ!!ていうかさりげなく腰をなぞるなセクハラ!!
『ま、待って総悟ッどういう状況!?なんで、』
沖田「知らねェ……朝から体、熱くて…急に、A欲しくなって…」
やめろォ首筋に顔を埋めるなそして匂いを嗅ぐな!!
『む、むりっ』
沖田「ん、無理じゃねェ……っ、廊下でやるか部屋でやるか…それは選ばせてやらァ」
いや無理ィィ!!!!
ー
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きょ - いやん❤️センシティブ❤️ (1月17日 20時) (レス) @page5 id: c9d0d6f436 (このIDを非表示/違反報告)
かっち(プロフ) - めっちゃ好きです……。今一気読みしている途中なんですが、ここの章を何回も読んでしまいますw 夢主ちゃんが神楽ちゃんを攻めて、赤くなっちゃう神楽ちゃんとそれに嫉妬する沖田君たちが見たい…!!もちろん書けとは言いません!応援してます!! (2023年2月26日 19時) (レス) id: 1b6cbbdaba (このIDを非表示/違反報告)
mia - 作者様神っす!ヤァバイ最初のイチャイチャが…(鼻血)これからも応援させて頂きます!!👍 (2021年10月3日 20時) (レス) @page4 id: 220694a240 (このIDを非表示/違反報告)
迷い猫 - 神楽ちゃんのハーフツインテが見たいーーーー‼️ (2021年9月20日 14時) (レス) id: 639c61a784 (このIDを非表示/違反報告)
迷い猫 - 仲いいナお前ら↓ (2021年9月20日 14時) (レス) id: 639c61a784 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:実珠 | 作成日時:2021年1月27日 22時