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東の空には ページ42





気がつくと8月も後半
4人が顔を合わせたのは文化祭準備の日だった。



「はー…4人とも空いてる日って貴重なのに文化祭準備か〜」



「そして皮肉にも夏祭り当日とはね…」


項垂れる2人に苦笑いを浮かべる。



「流石にずっと文化祭準備休ませてもらってたし出ない訳にもいかないよね」


Aも夏祭りに行けなかったことは残念ではあったがそう都合よくいくものでもないし、と既に割り切ったようだった。



「ま、ぐだぐだ言ってても終わらんし振り付けぱっぱと覚えよ!全員同じのとことかちょっとした違いのとこは後で一緒に教えるから3人とも自分のパートだけが踊るとこだけ他の子に聞いてきて!」


そう言って自主練を始める凛を横目にそれぞれ練習を始めた。


もともと運動神経は良い3人は凛の指示通り自分のパートの振り付けはすんなりと覚えることが出来た。






しかし、人間には限界がある。

一日にする量が多すぎると段々効率が落ちるように全員同じ振り付けを覚え始めたはいいものの覚えるスピードは格段に落ちていた。

少しずつ覚えていた他のクラスメートはぼちぼちと帰宅を始めていた。



「…16時半位には帰れるかと思っていたが
な。」




「牛島あまーい。普段からそういう訓練をしてる人は早くてもそうじゃない人は時間かかるよ…」



3人に教える凛も疲れたのか膝を着く。俺もうダメだー!とその隣に寝転んだ天童、座り込んだ牛島。



「Aもちょっと休憩とらない?お喋りしようよ〜」


と練習に打ち込む彼女に声をかけ、一時的な休憩が始まる。




「あ!Aちゃんご両親のとこ行ってたんだよね?どうだった〜?」



「あっちに着いた当日に2人とも有給をとってくれて久しぶりに長時間話せて楽しかったよ。みんなの事も興味津々で聞いてたな。」


え、なんで?と疑問そうな顔をする天童くんに修学旅行で遭遇した母が3人について多くの質問をしてきたことを伝えると、なるほどね!と頷いて見せた。



「寮の2人もご実家に帰られたの?」


「帰った帰ったー俺の母ちゃんが久しぶりに帰った息子に最初にかけた言葉なんだったと思うー!?……」




10分程軽く言葉を交わし誰からともなくまた重い腰をあげる。




辺りを照らす太陽の日の長さに夏を感じながら時計に目をやると、時刻は既に16時を過ぎていた。

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設定タグ:ハイキュー , 牛島若利 , 白鳥沢   
作品ジャンル:アニメ
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璃音(プロフ) - のりちゃさん» ありがとうございます!最近なかなか書こうと思えなかったのですが、やる気が出てきました…!がんばりますね! (2020年6月2日 0時) (レス) id: 2ce0920262 (このIDを非表示/違反報告)
のりちゃ - 好きです。。。。いつも更新されるたびニヤつきながら読んでます。。最後まで楽しみにしてマスゥゥ (・0・*)ホ (2020年5月31日 8時) (レス) id: f0ef8aefa1 (このIDを非表示/違反報告)
璃音(プロフ) - 鳴瀬さん» コメントありがとうございます。既に大体の構成は出来ているのですがなかなかの長編になりそうな予感です。是非最後までお付き合い下さい! (2020年5月7日 1時) (レス) id: 2ce0920262 (このIDを非表示/違反報告)
鳴瀬 - いつも、楽しく読ませてもらってます。体調に気を付けながら、更新頑張ってください。応援しています。 (2020年5月3日 0時) (レス) id: 67ee969d2e (このIDを非表示/違反報告)
璃音(プロフ) - 是非コメント等お願いします! (2020年4月28日 21時) (レス) id: 2ce0920262 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:璃音 | 作成日時:2020年4月13日 2時

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