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その日は私の6歳の誕生日だった。
私の誕生パーティーが開かれていたが、幼い私はつまらなくて会場を抜け出して私が気に入っている庭に来た。
ドンッ!
『わっ!』
?「わっ!…ごめんっ…君大丈夫?」
『えっ…と、だ 大丈夫です。私の方こそごめんなさい』
?「いやっ…いいよ。」
ぶつかった人はしゃがんで私に目線をあわせてくれた。
その人は黒髪に、赤い瞳の綺麗な人だった。
『きれい…』
?「!!…ありがとう」
『あっ…えと急にごめんなさい』
?「いいよ…嬉しいからね」
『私は月本卯月です。あなたは?』
?「ん、俺?…俺は………………
加州清光」
そう名前を言った彼…加州清光さんは神様みたいでこの世の人だと思えなかった。
清光「ほら、お迎えが来たよ…」
「卯月ー!どこだー?」
『あっ…ほんとだ…すぅ、睦月お兄様ーっ!私はここですっ!』
「あっいたっ!こら、勝手に一人で行かない」
『ごめんなさい…あっかしゅうさん…ってあれいない』
「かしゅうさん…?誰だその人は?」
『えっぱーてぃーの参加者じゃないのですか?』
「えっ、そんな人いないはずだか…(もしかして)まぁとりあえず会場戻るぞ」
『はいっ』
清光「へー、あれが新しい月の君なんだ…《卯月》…春の月か…」
それから彼は突然現れては軽く会話をして突然消える。
けど私が10を超えると来なくなった。けど彼に逢えなくても私は寂しくなかった。
彼が言ってくれたんだ。
「きっとまた逢えるから」と言って私の額に口付けをして消えた。
その時からだったかもしれない。
彼に恋心を抱いたのは…
少女は知らなかったのだ。彼…もとい加州清光はその時いつの間にか将来彼の妻になる約束をしていたのだ。
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作者名:天祈 | 作成日時:2019年10月31日 10時