No.58 ページ16
乃愛「漣、お待たせ
持ってきたよ」
漣「ん〜…」
ノロノロと起き上がる漣の足の上にトレーを置くと椅子を持って漣の傍へ戻る
乃愛「ちょっと待って」
冷蔵庫の中に置いてあった熱さまシートのフィルムをはがして
漣の額に貼り付けると、
漣「ん゛ー」
目を閉じたまま眉間に皺を寄せた
漣「何でつめてえんだよ…」
乃愛「救急箱にあった熱さまシートは全部冷蔵庫の中にあったの」
漣「チッ父さんめ…」
乃愛「トレーをそのまま持ってて」
頭を小さく縦に頷かせる
……いつもこうやって静かだといいんだけどなあなんてね。
そんなこと言ったら怒られちゃうな(笑)
乃愛「はい、漣」
漣「……ん」
私が口に運んでくれるとは思わなかったらしく
少しの間固まった漣が口を開くと納豆ご飯を食べた
漣「……ん、うまいな」
乃愛「…」
美味しそうに食べる漣は子供のようにポロポロと涙をこぼしていて
……心が痛んだ
私の手からお椀を奪って
一口、一口、しっかり味わいながら食べていた
乃愛「あのね？漣考えたんだけど……私たち距離を置こ？」
漣「！」
乃愛「自分たちを……お互いを見つめ直す時間が欲しい」
漣「なん、でそんな事を急に！」
乃愛「私はまだ子供だから……自分のことで精一杯だし、漣のことを考えている余裕がない」
漣「…そうか、俺を捨てるのか」
乃愛「そうじゃない。誰も捨てるなんて言ってない。
私たちは長い間一緒に居すぎた
私たちはまだ子供なんだよ……。
少しの間だけ離れてお互いの心に余裕ができたらまた一緒に暮らそ？」
漣「……」
乃愛「約束して漣。
今は離れるけど必ず元に戻るって」
そう言ってスッと右手の小指を差し出すと
その小指を見た漣が小さなため息をついた
漣「……分かった」
乃愛「ありがと、はい約束、ね」
漣の左手の小指をギュッと握ると約束をした
漣「ガキみてえだな」
乃愛「ガキですもーん」
……久しぶりに漣とちゃんと話したような気がした
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すず(プロフ) - 続き、、ないんですか？？ (2022年4月7日 2時) (
レス) @page23 id: 5a3bb64aa8 (このIDを非表示/違反報告)
なーさん(プロフ) - 杏梨子さん» コメントありがとうございます！！はい！頑張ります！ありがとうございます！ (2015年3月21日 20時) (レス) id: ecf7a6232a (このIDを非表示/違反報告)
杏梨子(プロフ) - 更新頑張って下さい。応援してます！ (2015年3月20日 17時) (レス) id: 0f01714dcc (このIDを非表示/違反報告)
なーさん(プロフ) - おｵｵｵｵｵ！！！好きだなんて！！！有難うございます！！！！！間宮君かっこいいですよね！！もう本当一目惚れですよ！！！プラチナボーイズがイケメンすぎて辛いです！！！！！←←←← (2015年2月26日 23時) (レス) id: ecf7a6232a (このIDを非表示/違反報告)
山田いちご - この小説大好きですっ！ 間宮くんかっこいいですよね/// (2015年2月26日 21時) (レス) id: 31dc08dddf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なーさん | 作成日時：2015年2月25日 0時
