Notes【短編集】

わがまま：センラ ページ13

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　泊まりに来た彼女がぐっすり寝とるんをちょっと見て、着替えて朝ごはん作り。何がええかなぁ。

　テレビをつけてニュースを聞き流しながら冷蔵庫を開ける。…簡単に目玉焼きとかでええか。卵とベーコンとレタスを取り出して。


　カリカリになったベーコンを皿に移す前に適当にちぎったレタスをひく。目玉焼きを弱火で焼いてる間に寝室を覗いたらまだ夢の中。

　「朝ごはんそろそろできるでー。」

　「んん…、眠たい起きたくない。」

　「はいはい、ご飯覚めるから。」

　朝に弱い彼女のいつも通りの言葉を軽くいなしてコーヒーを入れ始める。途中からのそのそ置きだして顔を洗いに行ったんを見送ったら机の上に料理を載せていく。

　「今日何？」

　「目玉焼き。飲みもんどーする？」

　「いつもと一緒の紅茶。半熟？」

　言わなくても分かって、と言わんばかりの顔。はいはい、と返事してAの紅茶のカップを取り出した。

　「んー、もしかしたら固くなっとるかも。」

　「えー、半熟が良かった。」

　「はいはい、次はそうするわ。」

　この前半熟嫌って言っとったのに、相変わらず意見変わるの早いなぁ…。まあ、そんなとこも可愛いって思うんやからもうなんでもええか。

　「あ、ベーコンカリカリ好き。」

　「良かった。ほな、食べよか。」




　「アイライン失敗した最悪！！」

　「大丈夫かわええよ。」

　「やだ、やり直す。」


　わがままでも何でもかわいいの。

＊＊＊
　ツイッターのお題箱でいただいたリクエストで「センラさんのわがまま彼女の扱い方」でした。

　わがまま、になってましたかね？？今まで書いたことの無かったお題なので書けてるか心配です。リクエストありがとうございました！

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