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願い47 ページ48
『ちょっとぐらい消耗してくれたら…』
あとは悟先生が倒してくれるさ。
ボクはもう用済みだからさっさと消しちゃってよ。
「む、…貴様、両眼で色が違うのか」
『オッドアイだよ。左の深紅の目はボクの一族に繋がるヒントになったかもしれないんだって』
「…矢張りか」
何かに納得したように呟く。自身の左目を抑えて何やらブツブツ言っている。
『ぁ………そろそろ…迎え…が……来た…かな…』
外の呪力が大きくなった。
きっと悟先生が決着を着けて助けに来てくれたんだろう。
もう少し持てば助かる。
でももう意識が薄れていく。
全身から血の気を失い、身体も冷めきってしまっている。
あとは頼んだよ。
みんな、ありがとう。ごめんね。
「A!」
暗闇に堕ちるその刹那、大好きな人の声が聞こえた気がした。
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作者名:ノンノン | 作成日時:2018年12月31日 20時