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願い23 ページ24

「AA、ちょっといい?」



『…うん』



「そこまで落ち込まれると僕としても申し訳なくなるんだけど」



『最初からそう思っといてよ』



「あれはAと棘のためでもあると思うんだけど」



『余計なお世話。自分の未来は自分で決めるし』



「まぁ棘とゆっくり話しなよ。ってことではい」





部屋に入れられると、特訓が終わったばかりなのだろう、床に倒れ込んでいる棘。



ピクリとも動かない。



『…え、死んでないよね?』



「うん、死んでないよ。寝てるのかな」





「……んん、」



「おはよう、棘。大丈夫?起きれる?」



「しゃけ」



ムクリ、と起き上がって一呼吸。



ボクと目が合うと、飛び上がって部屋の隅まで逃げられた。そんなに驚かなくても。





『棘』



「…こんぶ」



きっとごめんなさいって言いたいんだよね。



『ボクも避けたりしてごめん。また元通りになれるかな…?』



「しゃけ」



まだちょっとぎこちないけど、それはこれから元通りにするんだよね。



頑張ろうね。

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作者名:ノンノン | 作成日時:2018年12月31日 20時

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