【呪術廻戦】風来坊の願い (ページ19)

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願い18 ページ19

『たっだいまー！』

あれから2日。傷口が塞がるまでに思ったより時間がかかってしまった。

予定では当日帰る予定だったのに……あぁ、初日からなんて失態。

これで一級術師なんて名乗れるかって話だよね。

「ばっ、お前、また傷口開くぞ！大人しくしとけ！動くな！」

『なんで真希がボクの怪我のこと知ってるの？』

「棘が教えてくれた」

『もう！ボクは大丈夫なのにー！それに…皆にかっこ悪いとこ見せたくなかったし』

「いいんじゃない？完璧な人より欠点がある人の方が馴染みやすいよ」

『先生…』

「棘から報告書もらったよ。Aは棘を庇ったんでしょ？仲間を守れるって大事なことだよ？」

『っ……うん』

頭を優しく撫でられる。自然と触れた優しさに、ふと涙が流れる。

泣かないでよ、と少し困り顔でハンカチを渡される。

「とはいえ、今回の件は僕達の過失でもあるかな。二級呪霊がいることを予想できなかったから」

『違うよ、ボクが油断してたの。一級を倒したことあったから…』

「とりあえず死ななくてよかった……体は？大丈夫なんだね？」

『ひぅっ！？』

怪我を気にしてか、そっと触られる。それが逆にくすぐったくて、変な感じ。

「…変態教師」

「あっれぇ？なんか僕まずいことした？」

『わざわざ触らなくても良かったでしょー！』