【呪術廻戦】風来坊の願い (ページ17)

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願い16 ページ17

初めて合わせたにも関わらず、完璧なコンビネーションだと思う。

棘の呪言で動きを封じ、ボクが殴る。

無駄にデカいし、中の人に怪我させてはいけないからやりづらい。

それでも相手は確実に消耗している。

はずなのに、

『低級呪霊にしては手強い………っ棘！！』

「！？」

棘の後ろに出てきたもう一体の呪霊。

あっちは二級レベルだ。

こっちの低級は囮。やられた。

『ぐはっ…』

「A！」

長い鉤爪が棘を貫く前に間に入る。

マズい、血が…。まだ終わってないのに。

今までこんな失敗したことないから、どうしたらいいのか分からなくてパニックになる。

「“A、動くな。止血に集中して”」

『っ、うん』

はぁー、ボクが弱ってる時に呪言使うんだもん。ズルいよね。

結局棘に言われたとおりにするしかない。

戦闘に参加したいのに……。棘を信頼してるけど…

でも…せっかく一緒に戦えるんだ。それなのに……

あぁ、だんだん意識が…………。