薄曇りの予感 ページ9
「恵、お前女になる術式でもくらったのか…!?」
「ツ、ツナ」
「いや後ろに恵いるからな」
「こんな賑やかな先輩達だから大丈夫だよ?」
『はあ、そうですか』
「コイツ、双子の妹の翼です」
双子という単語に反応して顔をしかめるのは真希。
彼女も双子であり、双子であるがゆえの苦悩に悩まされているひとりだ。
『よろしくお願いします』
淡々と述べる彼女に容赦ない声がかけられる。
「お前、暗いな」
『えっ』
「ちょっと禅院先輩」
「本当のことだろ。ってか苗字で呼ぶな」
『恵くん、大丈夫。事実だから』
「文句言ってもいいんだぞ?」
「しゃけ」
フォローに入る先輩達だったが、大丈夫ですよ、とあっさりとした返答しか帰ってこなかった。
クールだな。恵と似てる。睫毛も長いな。美人。今まで山奥にいたらしい。え、勿体ない。
視線で会話する先輩達。
(……?仲いいんだな)
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ノンノン(プロフ) - 紅葉さん» 返信遅くなって申し訳ありません。面白いと言って頂けて嬉しいです!更新頑張ります!! (2020年1月26日 14時) (レス) id: 4f5d0a225d (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - とっても面白いです!!これからも頑張ってください (2020年1月8日 13時) (レス) id: a96e485a5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ノンノン | 作成日時:2019年12月16日 17時