【呪術廻戦】漆黒少女

纏いし黒は梅雨時に4 ページ26

『一二三四五六七八九十、布留部 由良由良止 布留部(ひと ふた み よ いつ む なな や ここの たり、ふるべ ゆらゆらと ふるべ) 』


『足玉(たるたま)』


思い出した。


全ての願いを叶える玉、足玉。


これを使って、お父様を生き返らせたんだ。




恵くん、生きてね。


そう願いを込めて、投げる。


きっと恵くんも知ってる。これらの本当の使い方。


足玉を左手に持ち、八握剣を右手に持つ。


そうすることで、本来の力が発揮される。


対になった、2つの神具。


それはまるで私達ふたりみたい。




「は、はは、これを見られるとはな。正直もういいかと思ってたが、わざわざ追いかけてきた甲斐があったな」


「よそ見してんなよ」


圧倒的な力で恵くんが押していく。


大丈夫、これなら、勝てる。

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