たとえ暗がりであったって3 ページ19
「呪霊が見え始めたのはいつ?」
『確か…鵺を憑依させてもらった時です』
「それまでは全く見えてなかったんだね?」
『はい』
ふむふむ、と呟きながらメモをとる仕草をする。
……そこに紙もペンも存在しないが。
「元々の呪力・術式は全くなし、と。
んー……なら天与呪縛なのかなぁ?禅院家はそういうの多いよね。真希も君のお父さんもそうだし」
「それなら真希さん呼んできましょうか」
「そうだね」
「私のはフィジカルギフテッドだな」
「そしてお父さんも同じ。そう考えると翼もフィジカルギフテッドっぽいのにね」
「今までのどこをどう見てもそれは無いでしょう」
「ならメカ丸みたいなタイプか?」
「でも術式は持ってないんだよなぁ…。なにか聞かされてない?」
『昔、教えられたことはある気がします…。
あ、五条先生と初めて会った時に、使ったと思います。でもそれっきりで。はっきりとは覚えてないんです』
「僕たち会ったことあったっけ?」
『先生がまだ学生の頃です。恵くんと離れる前なので、私は5歳くらいだったかと』
頭を抱えて唸っている。
きっと思い出そうとしているのだろう。
数分の後、思い当たる節があったようで、勢いよく顔を上げる。
「もしかしてだけど、お父さんと一緒に居た?」
『はい』
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ノンノン(プロフ) - 紅葉さん» 返信遅くなって申し訳ありません。面白いと言って頂けて嬉しいです!更新頑張ります!! (2020年1月26日 14時) (レス) id: 4f5d0a225d (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - とっても面白いです!!これからも頑張ってください (2020年1月8日 13時) (レス) id: a96e485a5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ノンノン | 作成日時:2019年12月16日 17時