それはまるでネオンのよう ページ14
「翼、あんた今暇?」
『はい。恵くんが任務に出ているので一日中寮にいる予定です』
「そ。ならちょっと付き合って」
『え、いや、外出禁止ですけど』
「ちゃんと五条には許可取ってるから」
なんと用意周到なことか。
そこまでして自分を誘う必要があるのかと不思議に思いながら着いて行く。
『ところで、どこに向かっているのですか』
「敬語やめたら教えてあげる」
そんな理不尽な。とはいえ敬語でなければならない理由もないので構わないか、と気を取り直して
『どこに行く…んですか』
意外と難しいものだ。恵に対しては普通に喋れるのに家族以外となると妙に気構えてしまう。
明らかに不機嫌そうな野薔薇を心配そうに見つめていれば、
「はぁ…まぁいいわ。貴重な女友達だから仲良くしてよね」
ため息と共に差し出された手を呆然と眺めている。
「…ちょっと?」
『わ、私達って友達なんですか?』
「そうだけどなんか文句ある?」
『いえ、嬉しいです…。よろしくお願いします、野薔薇ちゃん』
「ん、よろしく。
目的地はここ。前に真希さんと来たファッション店」
見たことも無い煌びやかな店内に入ることを躊躇ってしまう。
そもそも何故ここに…。
「いいから入った入った」
『わ、押さないでください』
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ノンノン(プロフ) - 紅葉さん» 返信遅くなって申し訳ありません。面白いと言って頂けて嬉しいです!更新頑張ります!! (2020年1月26日 14時) (レス) id: 4f5d0a225d (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - とっても面白いです!!これからも頑張ってください (2020年1月8日 13時) (レス) id: a96e485a5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ノンノン | 作成日時:2019年12月16日 17時