薄曇りの予感４ ページ12
「翼っ！」
病室に飛び込んですぐに目に入ったのは大きな呪霊に対峙する翼の姿。
二級程にもなる強力な呪霊がもがいている。これはどういう状況なのだ。鵺が出てきているから恐らく翼が何かしたのだろうが…。
必死に思考を巡らせるも、一向に答えは見つからない。これは本人に尋ねるのが早いだろう。
「おい、翼。お前何やった」
『え。あ…真希さん。恵くんもいつの間に？』
「！」
これはまずい。何がまずいって俺達が入ってきたことに気づいていないこともそうだが、それ以上に振り返った一瞬ではあったが目に光が宿っていなかったことだ。
鵺の憑依が不完全だったのか…？いや、それなら鵺に体を乗っ取られているだろう。じゃあ何だ、何が原因だ？
考えても分からないので諦めて五条先生あたりに聞くことにしよう。
『恵くん、大丈夫？顔色悪いみたい』
「大丈夫だ。翼こそ大丈夫か、ってか何があった。お前術式使えないんじゃ、」
『分からない』
「…は？」
『分からないの。気付いたら全部終わってて…鵺が私を守ってくれた……んだと思う。記憶が曖昧だから言いきれないけど』
「真希さん、これどういうことが分かりますか」
「分かるわけないだろ。とりあえず帰って悟んとこ行くぞ」
「はい。…翼、行くぞ」
そう言ってさりげなく手を取る。
真希から彼氏かよ、というツッコミもあったがそれはスルーされた。
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ノンノン(プロフ) - 紅葉さん» 返信遅くなって申し訳ありません。面白いと言って頂けて嬉しいです！更新頑張ります！！ (2020年1月26日 14時) (
レス) id: 4f5d0a225d (このIDを非表示/違反報告)
紅葉 - とっても面白いです！！これからも頑張ってください (2020年1月8日 13時) (レス) id: a96e485a5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノンノン | 作成日時：2019年12月16日 17時
