君をさがしてた。episode3 …2 (ページ48)

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「皆から聞く2人の様子は、愉快で、パフォーマーの皆となんら変わらない、楽しくて暖かい印象がありました。
私が見てきたものとは全然違う…

それで、思ったんです。
きっと私が見てきたものは、本当の2人の姿じゃなかった。

私を見下して厳しいだけだと思ってた今市さんも、本当は情熱が人一倍強くて、仲間想いの人だった。

そして登坂さんも、私の元彼とは違う。
彼にはない、人に対する思いやりがあるんだろう。

私にはまだ見せてくれたことはないけれど、
私が信じた仲間達の、大好きな人だから、きっと素敵な人なんだろう。

そうやって考えるうちに、
今は、そう…、トラウマ、…あなたに対する恐怖は、もうなくなってるの、かも」

最後はつたない言葉だったけど、言いたいことは伝わってきた。

広臣「俺が、デビューしてから今まで Aにどんな想いでいたか分かるかよ。」

「…苦し、かった？」

広臣「ああ、苦しかったね。きっとトラウマと闘うお前と同じくらい、俺も苦しかったよ。
仲間と分かり合えない歯がゆさ、特別な想いがある相手の本心が知れない悔しさに…押しつぶされそうだった」

「ごめんなさい…」

広臣「Aの事情知ってればなあって、悔しくなるよ。
したら俺、もっと全力で自分のこと知ってもらおうと努力してたかも」

「……」

広臣「…今さらそんなこと言っても遅いか？」

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