閑話-1 ページ29
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『“しね”』
「え…？」
プッ、ツーツー…
健二郎「A？どうしたん？」
「…何でもないです」
固定電話の受話器を置いて、テーブルに戻る。
「なんかすぐ切れちゃった」
亜嵐「ふーん。てかなんで健二郎さん達が居るんですか？」
健二郎「それはこっちのセリフや！お前今日名古屋だったんちゃうんか！」
亜嵐「最終便で戻ってきました。」
剛典「泊まりじゃなかったの？」
亜嵐「俺と裕太以外は泊まってますよ」
健二郎「なんで2人だけ帰ってきてん！で、なんで裕太は寝とんねん！」
私のベッドに潜り込み爆睡する裕太を指差して叫ぶ健さん。
哲也「まあまあ、ステージ終わりで疲れてんでしょ。はい皆、デザート」
アキラ「いえーいコーヒーゼリー！」
直人「俺これ好き〜！生クリームありますか！」
哲也「あるよー。」
ELLY「直己さんクッション使ってください！」
直己「いやいいよ、ありがと」
「人、多すぎ」
週刊誌に私の記事が出てからというもの、連日連夜誰かしら私の自宅に来ている。
皆、私を独りきりにしない為にやってくれてることだから正直嬉しいけど。
(ローテーションにしてくんないかな…)
今日なんか特に、今市とのトレーニング終わりで結構疲れてるのにこうもわちゃわちゃされちゃあ…
「私、寝るね。」
そう言って裕太の寝ているベッドに潜り込む。
すると私の気配に気付いたんだろう、寝ぼけた裕太の腕がするすると私の身体に絡み付いてきた。
健二郎「待て待て待てぇい！それはあかん泣 添寝断固拒否！」
剛典「健二郎さん程じゃないけどだめじゃね。しかも相手裕太だし」
亜嵐「添寝くらいなら俺もしてますよ」
哲也「俺もあるよ〜」
アキラ「哲也まじ？笑」
哲也「うん、AKIRAもでしょ？」
アキラ「まあわりとしょっ中」
健二郎「俺のAが…泣」
直人「え、いつから健二郎の物になったの」
剛典「いろいろ失敗したくせに」
健二郎「うわっ！今の岩ちゃんまじで性格悪かったで！背中押したの自分やん！」
剛典「ごめんなさい…」
健二郎「うそやん謝らんで泣 感謝してん…泣」
剛典「あ、はい。」
健二郎「立ち直るの早すぎィ…！」
ELLY「茶番だ」
直己「全くだ。」
うるさい。
わーわーしてる皆の声が耳に入ってきて全然寝れない。
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作者名：とまと野郎
| 作成日時：2014年11月22日 22時
