��-7 ページ26
7
隆二「百合根が、…そんなこと」
スパイラムホテルのバーであった全てを話し終わった時、隆二は言葉を詰まらせていた。
広臣「色々ショックがでかすぎて…」
隆二「だな。
…百合根が言ってたAKIRAさんの事は事実だよ」
広臣「え…？」
隆二「ごめん臣、俺な、昼間の2人…お前とAの撮影シーン見てさ。
やっぱり2人はこのまんまじゃダメだって思ったんだよ」
「……」
隆二「それで…直人さんとELLYに相談しちまったんだ。臣が今までAに対して本当は何を思ってたのか、Aが臣に対してどんな態度とってたのかを。
したら、2人は四年前のAの事件の事俺に話してくれた。」
事件が本当だったと確証を得てしまったことにもショックだったが、隆二がそんな事をしてたことに何より驚いた。
広臣「勝手に…」
隆二「ごめん。」
俺の気持ちを察して謝ってくる隆二。
ショックだったが、隆二も今まで散々悩んでの行動だったとしたら…何も言えなくなってしまう。
隆二「それで、その時聞いたんだ、Aが臣のこと怖がってた理由」
広臣「なんだったの？」
隆二「ーーDVしてた元彼が、臣に似てたらしい。」
頭から水を被ったような、血の気がなくなっていくのがわかる。
それは、今回の事で今まで聞いたどれよりも俺の心臓を強く握りしめた。
広臣「だから、かよ」
俺の顔を見た瞬間 笑顔が消えたのは。
消えたと思った元彼が再び自分の前に現れた恐怖を表してたのか。
広臣「そんなん、もう、俺最初っからどうしようもなかったって事じゃん…」
Aの心に消えない傷を付けた男。
そんな奴に似ている俺。
周りがどんなに、そいつと俺は違うって言ったって。
Aがそうだと思ってしまえば、俺に対する恐怖は消えることはないんだろう。
隆二「どうしようもないかどうかは…、」
広臣「なんだよ。俺次第だとでも言いたいのかよ」
隆二「そうだよ。」
しっかりと断言した隆二に顔を向ける。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1715人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「GENERATIONS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：とまと野郎
| 作成日時：2014年11月22日 22時
