君をさがしてた。episode3 (ページ41)

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週刊誌が出て3日が過ぎた。

ドラマの最終回、新曲リリース、映画の告知と様々なメディアに出ていたAの記事ということもあって、世間ではちょっとした話題となっている。

特にファンの間では、不仲説の真偽も含め、Aの過去についてもかなりの動揺が広がり、

大多数がそれでもAを応援したいという支持派であり、ごく少数であったが待ってましたと言わんばかりに紅一点のAをバッシングするアンチ派。その二つに分かれた。

LDHの広報部はAのメディア操作に追われ、メンバーに週刊誌の事については一切触れないこと。とキツく言い聞かせ、メンバーも今はそうするしかないとそれに従った。

そしてA自身も、決まっている仕事を変わりなくこなし、まるで何もなかったかのようにメディアに出続けている。

亜嵐「俺も一緒だから。」

「うん。」

NEVER ENDの告知の為に出演したあるバラエティーの楽屋で、亜嵐はAの肩に手を置いてそう言った。

週刊誌にAの記事が出たことは亜嵐の耳にも直ぐに入ってきて。その日のうちにAの家に集合した亜嵐とAKIRAとTETSUYAの3人は、彼女の意外なまでに気丈な姿に心を打たれた。

「私は大丈夫。三代目も、もう壊さない。

私が三代目を守るから。」

彼女のその言葉に、亜嵐は半年前のAとの明らかな違いを見た。もしかしたら、今の彼女を支えこの問題を一緒に乗り越えて行くのは自分じゃないのかもしれない。

亜嵐(それでも俺は…)

いつも一番に彼女の幸せを想っている。

苦しみを取り除くことが出来ないのなら、その苦しみも含めて彼女に寄り添う。
今だってそれは変わらない。

四年前Aに初めて出会ってからずっと、亜嵐はそうやって彼女と共に歩んできた。

自分の気持ちさえも、彼女の為に押し込めて。

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