君をさがしてた。episode2 …2 (ページ32)

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翌日。

HIRO「…出来たのか？」

「これが…今の私の、精一杯です。」

私が差し出した手書きの歌詞カードと一枚のCDディスクを見て、HIROさんと柴田さん、そしてNEVER ENDの監督が顔を見合わせた。

監督「聞いてもいいかな？」

「はい。」

私が頷くと、柴田さんがディスクを手に取り中身をオーディオに読み込ませた。

緊張と、不安と、興奮と、

全てが入り混じった感覚に手足が痺れ心臓が高鳴る。

HIROさんはゆっくりとリモコンを手に取ると、再生ボタンを押した。

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『 “ーー～～～……ーーーー…～♩”』

スピーカーから伴奏が流れ始め、程なく1番のAメロが始まる。

圭介と奈々絵、お互い近い距離で遠い世界にいた2人が、それでも運命の糸で結ばれて巡り会う。

そんな物語の不思議な世界観を私なりの言葉で表現した1番。

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