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俊介「メンバー？ああ、あんま仲が良くないってゆう彼らとのこと？笑」
「はい。…本当につい4ヶ月間前までは、デビューからずーっと変わらず、メンバーとは仲が悪かったです。
でも、なんでかわからないけど、今年に入って 途端に色んなことが起こって…
歩み寄って来てくれたのも、
私もそうするきっかけをくれたのも、
間違いに気付かせてくれたのも、
そんな変化に伴うメンバーの不協和音、
それに対する罪悪感…
たった4ヶ月間に起きた、彼らとの出来事です」
俊介「それで、それを思い返して、Aちゃんはどう感じているの？」
「……どう感じてるかは…色んな想いがありすぎて。でも確かに言えるのは、踏み出してくれたメンバーに感謝を。
そして、それ以前までにも私をずっと支えてくれてる人が居たことも、その沢山の優しさも、あったかいです。
だけどどうしても引っかかるのは、まだ心に触れる事も出来ないメンバーがいるという事。
放っておいたら、逃げてたら、気付けばどんどん時が過ぎてて…これ以上は良くないってわかってても、怖くて逃げ出したくなるような。」
俊介「…それを歌詞にすることが出来るか？」
「でも、映画とは関係なくなっちゃいそう…」
俊介「そこは出来上がってみないとわかんないだろ。さっきも言ったけど、それを強く感じてた期間、Aちゃんの半分は奈々絵だったんだ。奈々絵の化身が作った歌をどう読み取ってくれるかは、聞く人に委ねてみるのもありだと思う。」
「……」
俊介「Aちゃんが今言ったこと、きっと人生で何度でも感じれることじゃないな。今のキミは本当に貴重な体験をしてるんだよ。
それを歌詞にしないのは、アーティストとして勿体なさすぎる。」
「…そう、ですかね」
俊さんと話してる最中、
頭の隅に何かが過ぎり、すぐにフワッと消えた。
もっと意識を集中してーー…。
もうすぐ何かが出てきそう。
「…俊さん。」
俊介「なあに？」
「飛行機の時間、一時間早められますかね。」
俊介「どうだろう、空港行ってみないとわかんねえな。…なんか出てきそうか？」
「うん。何か来る気がする。」
今までにない感情の高ぶりが、直ぐそこまで迫ってきているような気がした。
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作者名：とまと野郎
| 作成日時：2014年11月16日 0時
