君をさがしてた。episode2 …2 (ページ2)

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「大人になるって、どうゆうことですか」

直己さんは難しい顔を浮かべ、

直己「…偉そうなこと言ったけど、明確な答えは俺にも今すぐは出ない」

そう言った。

「じゃあ私…どうすれば良いんですか…自分でもあのときなんであんな風に言ってしまったのかわからないんです…」

直己「……」

直人「……」

私の問いかけにリーダーの2人は顔を見合わせて、そして直人さんがゆっくりと頷いて私に向き直った。

直人「A…、俺たちが今日一番言いたかったことはね。

これからはAにもっと、自分の思ってること俺らに伝えて欲しいなって事なんだ。」

「…それは、」

直人「難しい？」

「……」

正直、どうすればいいかわからないってゆうのが本心だった。
剛典が言ったような、思っていることをポンポン言えばそれでいいのだろうか。でも、リーダーであり、剛典たちより更に年上のこの2人にそんな事していいのだろうか…

「な、なにをすれば良いのか…わかりません」

直人「…うん。その為の努力はね、Aだけがするもんじゃないよもちろん。」

直己「俺たちが、Aと向き合って Aの考えてること、信念、そうゆうのを理解する。そうすれば、今回みたいな事、俺らがカバーして未然に防ぐことだってできるかもだろ。大人になれとは言ったけど、いきなりそれは無理だってわかってるから。もう俺たちは、19歳の女の子1人をそこまで追い込むつもりない。」

直人「これからはちゃんと、キミを、俺たちが支える。リーダーとして今までしてこれなかった事を、Aにさせて欲しい。」

今さら遅いと思うかもしれないけど。と直人さんは最後に小さく付け加えた。

直己「Aが思ってることを自然に言えるような雰囲気を、俺らが作っていくから。俺ら、今度こそAと本当の仲間になりたいと思ってる」

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