��-2 ページ4
2
ウィーン…
「ねえっ！」
突然車の窓を開けて女子高生に声をかけるA。こいつッ正気か！
“やだ、三代目の香椎ちゃんじゃない！？”
“なんでなんで？”
“やば〜いっ！テレビ？？！”
突然のAの出現に騒ぎ出す女子高生達。周りの通行人も何事かとこちらを見ている。
「ねえなんで今笑ってたの？何が面白かった？」
健二郎「おンまえ何しとんねん！」
隣からAの首根っこを掴みグイッと引っ張る。するとAはコテンとこちらに倒れ込んできた。すかさず開いた窓から顔を出して
健二郎「ごめんなぁ？A今日調子悪いねん、気にせんといて？」
“キャァアア！健二郎だぁ！！”
“カッコいいぃぃい！！”
健二郎(はいはい、皆大好き健二郎さんですよーっと。)
軽く笑顔で手を振って窓を閉める。
健二郎「お前ふざけんなや！」
「……。」
健二郎「聞いとんのかおい！」
後部座席に横たわるAに半分馬乗りになる形で胸ぐらを掴んで怒鳴る。
運転手がびっくりして「大丈夫ですか？」と聞いてくるほどだったのに当の本人はケロッとした顔で
「聞いてます。ご迷惑おかけしました」
健二郎(はああぁ？！)
Aは俺の下からスルリと抜けると再びイヤホンを耳につけてタブレットに視線を戻した。
健二郎(勘弁してや…)
こんな奴と二人っきりで今日一日仕事せなあかんのかいな。俺は無意識のうちに頭を抱えてうな垂れていた。
健二郎「おはようございまーす」
「おはようございます。」
現場に入りスタッフに挨拶をして、案内されたのは案の定二人セットで用意された楽屋。
「……」
「……」
そりゃこうなりますよね。つら。
Aは楽屋に用意された逃走中の台本を黙々と読んでいるが…まあ空気が重い。この後打ち合わせとかあるよな？はよ誰か来てくれ。
コンコンッ
健二郎「はぁい！」
お！ディレクターか？打ち合わせか？！
ガチャンッ！
「おはようございまぁす！今日も可愛くて許してニャン！ももちこと、嗣永桃子です！今日はよろしくお願いしまぁす！」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1636人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「三代目JSoulBrothers」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：とまと野郎
| 作成日時：2014年11月5日 19時
