93 / 真実を ページ43
…そして私は、皆に全てを説明した。
言われて悔しかったこと、傷付いたこと。
プールに落とされた時、
死ぬかもしれないって怖かったこと。
話し終わる頃には、手が震えていたけれど
その間もずっと淳太くんが握ってくれていたから
安心して話す事が出来た。
黄「 そっか…、
話してくれてありがとう、辛かったなあ…、
よう一人で頑張りました 」
紫「 …すぐ助けに行けへんくてごめんな…
でもホンマ、戻っても無理はしたらアカンで？」
青「 俺はまだそんな深くまで話せてないけど
ちゃんと頼ってくれるって信じてる 」
桃「 俺も…！
頼ってくれな、のんちゃん怒るから！！」
緑「 Aの周りは、
ちゃーんと見てくれてる人ばっかりやで？
勿論俺もやけどさ、独りで抱えんの、もうナシな？」
橙「 …無事で、良かった、」
…それぞれが、思いをぶつけてくれて。
そんな皆の言葉に涙が溢れて止まらなくなり、
ぐちゃぐちゃの顔のまま「ありがとう」と伝える。
ほら、桐山さんだって優しい人なはず、という
私の見解は当たっていたんやね。
眉を下げたまま「無事で良かった」なんて
優しい人やなかったら言えへんもん、そんなの。
…そんな皆がしんみりしたムードもつかの間、
藤井さんが溢した発言で
病室の空気は180度変わることになる。
青「 …でもなあ、そんなんされたら
人を信じられなくなるのも、時間の問題やない…？」
桃「 ホンマ、これからは無いとええんやけど 」
…この言葉。
そう言って、みるみる怖い顔になる二人。
そんな二人を見てお兄ちゃん組は「確かに」と頷いた。
いつもニコニコしている崇くんも
眉間にシワを寄せて怒ってます、って顔。
淳太くんも目付きが鋭くなっていて。
皆の顔をぐるりと見回した桐山さんは、
困ったように眉を下げていた。
良く見ると、智ちゃんも凄く怖い顔をしていた。
いや、もしかしたら1番怖いかも…、なんて。
…でも。
そんな怖い顔をするまで心配してくれる人が居ること
改めて実感出来て、少し嬉しかったりした。
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ｲﾛﾊ(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます …！そう言って頂けて嬉しいです ◎ ゆっくりですが加筆して参りますので、お読み頂けたら幸いです。これからもよろしくお願い致します ◎ (2021年3月25日 0時) (
レス) id: c6ea372a6e (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらっています！更新楽しみにしていますので、無理をしない程度に頑張ってください！ (2021年3月24日 23時) (レス) id: d72ab54115 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｲﾛﾊ | 作成日時：2021年2月20日 18時
