55 / ご飯 ページ5
部屋に着いて鍵を開けると、
ダッと走り出すのんちゃん。
桃「 ただいま〜〜！！！」
緑「 あ、こらのんちゃん！！
…ぁっ、お邪魔します！」
黄「 お邪魔します、もう、靴揃えろや (笑) 」
紫「 俺も、お邪魔しま〜す、
騒がしくってごめんなあ、ホンマ (笑) 」
『 ふふ、全然やで、すぐご飯作るから待ってて 』
何か材料あったかなあ、なんて考えながらキッチンへ向かう。
すると、後ろから追いかけて来る足音が。
『 あれ、智ちゃん、どうしたん？』
緑「 ん〜？
流石に2日もお世話になるんやし、
何か手伝えたらなあって思ってん 」
『 悪いよ、大丈夫やで？』
緑「 ふふ、気遣いさんやなあ、
俺がやりたくて手伝うんやから、な？」
「一緒にお料理しようや」と私の肩をトンッと叩く。
その心遣いが嬉しくて、大きく頷いた。
…それから皆にはリビングで寛いでいてもらい、
私と智ちゃんは二人で晩ご飯作りに取り掛かる。
冷蔵庫にあった食材を取り出すと
智ちゃんの口からポンポンとメニューが出てくるから
前に言っていた「神ちゃんおかん」を思い出した。
二人並んでいくつかおかずを作る。
その際も、余りに手際の良い智ちゃんに見入ってしまったり。
ホンマにおかん気質やなあ、と
呑気に考えながらカウンターにおかずを並べる。
緑「 出来たで〜、持ってって〜 」
口元に手を添えて大きな声で言う智ちゃん。
「はーい」なんて元気な声が聞こえたすぐ後
三人揃ってパタパタと小走りでやって来た。
桃「 ひゃ〜、ウマそ！」
黄「 ホンマやな、凄えわやっぱ 」
紫「 料理上手いねんなあ二人とも 」
一人で居た時は褒められることなんて無かったから
何だか照れ臭くなってしまう。
そんな私に気が付いた淳太くんが
「ありがとうな」と頭を撫でてくれて
また更に嬉しくなった。
料理を皆で運び終えて、食卓につく。
パチン、と手を合わせてから
淳太くんの「いただきます」が聞こえ
それに続いて皆の声が響いた。
ひとつひとつのおかずに「美味い」と言ってくれる皆を見て
向かいに座っていた智ちゃんと拳を合わせる。
そしてあっという間にお皿は空になって
洗い物は残りの三人がやってくれることになった。
…かと思ったら崇くんが
「俺は風呂洗う〜」と言ってくれて。
申し訳無くて断ると「お礼や」なんて笑うから
「じゃあ…お願いします」としか言えなくて。
ホンマに優しい人ばっかりやなあ、って
皆揃って改めて感じた日だった。
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ｲﾛﾊ(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます …！そう言って頂けて嬉しいです ◎ ゆっくりですが加筆して参りますので、お読み頂けたら幸いです。これからもよろしくお願い致します ◎ (2021年3月25日 0時) (
レス) id: c6ea372a6e (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらっています！更新楽しみにしていますので、無理をしない程度に頑張ってください！ (2021年3月24日 23時) (レス) id: d72ab54115 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｲﾛﾊ | 作成日時：2021年2月20日 18時
