79 / 救える、救えない ページ29
＿＿＿＿＿ side 黄.
ジャニーさんの姿を捉えた俺は
すぐに立ち上がって挨拶をすると、
「そんなの今は要らない、海葉はどうなった」と
珍しく険しい顔で俺と久住さんを見た。
久住「 …救急車で出来る限りの処置はしてもらい、
今は検査と処置で手術室に居ます 」
社長「 そう、大事には至らないと良いんだケド…、
一応該当スタッフ、そして他のスタッフにも
隅から隅まで連絡…、いや、警告しておくように。
頼んだよ？ 久住、」
久住「 承知しました 」
社長「 …で、君達はどういうつもり？」
テキパキと久住さんに内容を伝える、
余り見たことのない "社長" の雰囲気に圧倒されていると
ふとジャニーさんが低い声でそう言った。
しかしぶつけられた質問に
誰も何も答える事が出来ない。
桃「 …こうなるなんて、思ってなかった…、
俺らは…、Aを救えへんかったんや…、っ 」
そんな中。
口を開いたのは、やっぱりのんちゃんやった。
さっきまでは眠っていたとは、そして
あんなに辛そうにしていたとは思えない顔。
震える声で、グッと拳を作って
真っ直ぐとジャニーさんを見つめていた。
…でも。
ジャニーさんの求めていた回答は、望の言葉とは
全く別のものだったらしい。
社長「 …違うよ、そういう事じゃない。
何も分かっていない、なんてそこまでは言わないさ。
ただね、何で今回救えなかったかとか…、
そういう話じゃないんだ。
僕の聞きたいことは一つだけだよ。
…まだ、受け入れられていないんだろう？」
そう言って、シゲと照史の方を見たジャニーさん。
…ぁ、二人も来てたんや。
そんなことを考えて二人を見た俺は
今一体どんな表情をしているんやろうか。
そして、図星を突かれた二人は、
ただただ気まずそうに俯いていた。
メンバーの間には静寂が流れ、
ジャニーさんは "何か" を見透かしたような…
それでいて "何か" を抱えたような目で
二人のことをジッと見つめていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 417人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ｲﾛﾊ(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます …！そう言って頂けて嬉しいです ◎ ゆっくりですが加筆して参りますので、お読み頂けたら幸いです。これからもよろしくお願い致します ◎ (2021年3月25日 0時) (
レス) id: c6ea372a6e (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらっています！更新楽しみにしていますので、無理をしない程度に頑張ってください！ (2021年3月24日 23時) (レス) id: d72ab54115 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ｲﾛﾊ | 作成日時：2021年2月20日 18時
