60 / 理由 ページ10
桃「 え、なあ、神ちゃん！！！」
緑「 …ん、…うわちか、！！！」
ゆさゆさと揺さぶられ続け、
やっとしっかり目を覚ました智ちゃんに問う。
『 淳太くんと崇くんは…？』
緑「 あぁ、あの後な、二人で帰ってん、」
桃「 何で…？」
緑「 あんな、ふふ、淳太が…ぁははっ 」
桃「 ちょ、笑っとらんと教えてや！！」
緑「 わかったわかった、ふふ、」
「あー面白い」と目に涙を浮かべるほど笑いながら
智ちゃんは二人が帰った理由を教えてくれた。
聞けば、淳太くんの飼っているワンちゃんに
ご飯をあげなければならないのを思い出して
大急ぎて帰ったのだとか。
そんな話を聞いたのんちゃんは
「神ちゃん家の子らは大丈夫なん？」と聞いていて
智ちゃんも何か飼っているのだと知った。
緑「 ん？
あぁ、俺ん家は遠隔操作の餌やり機あるから
いつでもあげられんねん、ほら 」
桃「 へえぇ、すげえ！！ハイテクやなあ 」
ほら、と智ちゃんが見せて来たスマホの画面には
ワンちゃんとネコちゃんがペットを食べている映像。
何でも、リアルタイムで見られるスグレモノらしい。
桃「 淳太も買えばええのに、金あんねんから 」
緑「 ふはは、言うてんけどなあ、
なんかその気は起きひんかったらしいわ 」
くふふ、と笑う智ちゃん。
二人が居らんくなった理由が
トラブルじゃなくて良かった、と安心した私は
皆の朝食を作るためにキッチンへ向かう。
すると後ろからトテトテと智ちゃんも着いて来て
どうしたのか問うと「手伝わせて」と笑った。
緑「 色々お世話になったやろ、昨日も。
やからせめてものお礼、な？」
『 …ありがとう、』
緑「 ええのええの、
ほら、二人またここ来るみたいやし、
それまでに作って皆で食べよ！」
『 ふふ、せやね、』
腕まくりをしながら言う智ちゃんに
微笑みながら私も根巻きの袖を折った。
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ｲﾛﾊ(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます …！そう言って頂けて嬉しいです ◎ ゆっくりですが加筆して参りますので、お読み頂けたら幸いです。これからもよろしくお願い致します ◎ (2021年3月25日 0時) (
レス) id: c6ea372a6e (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらっています！更新楽しみにしていますので、無理をしない程度に頑張ってください！ (2021年3月24日 23時) (レス) id: d72ab54115 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｲﾛﾊ | 作成日時：2021年2月20日 18時
